2024年入試最新時事予想

本日もよろしくお願いいたします。
お待たせしました。2024年入試で出題予想がされる最新時事からの出題形式・パターンなどをまとめていきたいと思います。
この内容については、12月6日に発売する「高校入試 社会が一問一答でしっかりわかる本」(かんき出版・吉野功記著)で関連知識として一部まとめています。最新入試対策については、購入特典につける予定です。

今回の記事は「高校入試 社会が一問一答でしっかりわかる本」のマガジンに掲載します。そして、たくさんの方に見ていただきたく思いますので、無料公開させていただきます。
最後までお付き合いよろしくお願いいたします。


■2024年入試対応 最新時事

それでは、今回の最新時事のピックアップを行いたいと思います。

【吉野が選ぶ 2024年入試対応最新時事】
①TPP11にイギリスが加盟
②グローバルサウス
③広島サミット開催
④2024年1月にBRICS11に
⑤岸田内閣改造
⑥インボイス制度運用開始
⑦イスラエル・パレスチナ紛争

とりあえず、この7つをアップしたいと思います。出題理由と関連出題などをここでアップしたいと思います。

①TPP11にイギリスが加盟

まずはこれからいきましょう。
こちらについての簡単な説明は拙著でも触れています。
ここからどういう問題が出るか、ですが、間違いなくリージョナリズム関連と見ます。そして、地理分野ではEUと日本、アメリカ等との比較がグラフなどで出題されると思います。ですが、これ自身を時事問題単独で出すことはあまりないと思いますが、関連内容などは気をつけておきましょう。

②グローバルサウス

これも拙著の方で簡単に触れてますし、特典記事でも問題例を出しています。関連としては、アジアニーズ、新興国、南北問題関連と見ていいです。次のサミットとも関連することがあります。
この問題については新語として出される可能性もあります。地理でもテーマ史として出されることは想定しておくと良いでしょう。

③広島サミット開催

今年は広島サミットが開催されましたので、それに関連したテーマが出題されると思います。
関連知識としては、前述のグローバルサウス、ウクライナ情勢、過去の日本で行われたサミット関係などが出てくると思います。広島開催となると、歴史では軍事史、安全保障に関係した問題が出ると見ます。となると、核兵器などの問題も出ることが想定されます。
こちらの関連語句などについては拙著でも触れてますので、確認下さい。

④2024年1月にBRICS11に

来年1月からBRICS11となります。主にはサウジアラビアなど6カ国がBRICSの仲間入りをします。
これに関連するとなると、地理では参加国に関連する統計資料、歴史では貿易関係、公民でも新興国などとの関係が出ると想定されます。となると、条約関係の知識は入れておいたほうがいいと思います。

⑤岸田内閣改造

これは近年の時事ではあまりインパクトが高くないですが、出題の際に参照にされる可能性は否定できません。定期テストなら、新大臣の名前を書かされると思いますが、入試では、内閣関連の出題がある程度です。もしかしたら、歴史では政党内閣との絡みを出すことも想定できます。

⑥インボイス制度運用開始

今年、何かと騒がしくニュースとなったインボイス制度ですが、一言でいうと、増税策の1つです。消費税関係の問題が出ますので、租税問題のテーマがメインとなります。税の種類を見ておくと良いでしょう。
歴史上での消費税では一円硬貨の生産量に踏み込んだ問題もありました(2019年秋田など)。
私立入試ではインボイス制度を記述させる可能性は否定できません。なので、最低限の意味は押さえておきましょう。
なお、消費税は預かり税だと思ってる人がいますが、これは誤りだそうです(正しくは付加価値税となるそうです)。実際、最高裁判例があるため間違いではないです(財務省も認めてるそうです)。
が、入試に関して言うと、教科書にはそのような記述で出ていない以上、そのように答えてはいけないと思いますが、出題はしにくいかもしれません

⑦イスラエル・パレスチナ紛争

これも今年の秋ごろから起こってます。
関連するとしたら、地域紛争に関する問題、難民問題、植民地問題などと関連させてくると思います。
そうなると、UNHCRが出やすいです。加えて、政府開発援助や国際貢献に関する短文記述問題や正誤問題などが出題されると予想されます。
広島県では自由記述問題で出てくる可能性があります

■時事問題はテーマ史の出題が多い

何度も言いますが、時事問題といっても、公立高校入試での時事問題の出題はテーマ史の出題が多いです。といっても、時事がそのまま出るわけではなく、時事と学習単元などとの関連性で出題することが多いです
そのため、時事の知識と単元の知識との整合を図る必要があります。それを踏まえたうえで学習を進めてください。
ただ、今回出てきたイスラエル・パレスチナ紛争ですが、時事的な日程だと出題テーマは弱い可能性はあります。ですが、地域紛争というテーマで出題される可能性はあると思います。

意外と来年以降の時事も出題される可能性もあります。
考えられる時事とすれば、以下の通りです。

【2024年以降の時事】
①大阪万国博覧会開催(2025年開催)
②アメリカ大統領選挙(2024年)
③パリオリンピック開催(2024年)…など

現在考えられるのはこの辺りでしょうか。
万国博覧会では、過去の開催国に関する三分野総合問題、近現代の歴史の問題が中心となるでしょう。
アメリカ大統領選挙だと日本の議院内閣制との違い、大統領制に関する問題などが出題されるでしょう。
パリオリンピックでは過去の開催国に関する問題(主に地理分野か三分野総合問題)が出てくるでしょう。

普段からニュースや新聞などに目を向けて、知識の補完を行なってください。

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