中1向け 初めての定期テストに向けて

新型コロナウィルスで学校再開が行われてもうすぐ1か月になります。そうなるとそろそろ学校では定期テストが近づいてきます。早いところでは今週か来週あたりに、遅いところでも7月中旬にはテストが近づいてきます。
そうなると、今年から中1になる方は初めての定期テストでいきなり9科目のテスト対策をしなければなりません。そこで、今回は公式Twitterでも予告した通り、初めての定期テストに向けての話を行います。なお、今回は新型コロナウィルスの影響で特殊な定期テストになりますので、いつもの対応と違うところを話していきたいと思います。
無料公開です。よろしくお願いいたします。なお、今回の参考文献として、「中学の勉強のトリセツ」(Gakken)を使っています。

今年の中1の定期テストは準備が大事

従来の定期テストとは大きく異なる今回のテストの内容とは

➀最初の定期テストから9科目で行われる
②この1回のテストで成績の大半が決まる

といった点です。

➀についてですが、今回の定期テストでは特殊な対策になります。私事ですが、自分の中学時代の時は問答無用で定期テストは9科目でした。なぜなら、ほとんどの生徒が実技テスト勉強を軽視していたことが原因で、学校側が中2のときから定期テストは常に9教科になりました(現在はさすがにやってないと思いますが…)。そのため、最初のうちはどう対策しようか考えていました。そこで考えたのは、テスト期間で学習量を増やすことにしました。それとテストに取り組む期間を少し早めにしたことで、直前で焦る必要がなかったので、余裕をもって対策ができたと思います。
②については、定期テストは本来2回行われますが、1回勝負でほぼ成績が決まります。ということは、内申点と当日点の比率で内申点の比率が大きい・もしくは同じ時はこの1回勝負は失敗が許されない定期テストになります。しかし、救いは2学期以降で巻き返しが可能であることです。そのため、ここで万が一失敗した場合は、今後の学習計画を練り直す必要があります。それができなければそれ以降の学習がうまくいかない可能性があります。

講師としてできることといえば、生徒のテストの日程をしっかりと把握することです。本当にごく当たり前のことです。個別指導の場合、これを教室長が主導して行わないといけません。社員講師やプロ講師は1年の流れを大体掴んでいるので、いつ、どこで、何をやらせないといけないかをしっかりとつかんでいます(学生講師がこれをできないとは言っていませんが、意識できてる人とできてない人の差は大きいと思います)。
つまり、テストのマネージメントを責任者・講師間でしっかりと共有できてるかは大事です。テスト2週間前から準備をしなければ間に合わない、と思ってください。ただし、暗記の仕方が分かっており、1週間でも対策が完全にできる場合はこの限りではないですが、直前で提出課題がたくさん出てくるので、それに追われることのないようにしないといけません。そのため、ここ数年は2週間前から対策しなければ間に合わない、というのはこういうことです。

小学校とテスト対策は違う

そして、これは強調していっておきます。中学校の定期テスト対策と小学生のテスト対策は全く違います。小学校と同じようなテスト対策をしてもまったく意味がありません。そのため、定期テストの範囲は単元別ではないので、広い範囲を効率よく学習しなければなりません。ここのギャップを先に埋めておかないと大変なことになります。そのため、普段の学習から学習習慣をつけなければいけません。この積み重ねが高校生活で大事になります。

そして、もう一つ勘違いしてはいけないのが、一度学習してから内容が定着している、とは思わないでください。人間は忘れる生き物です。忘れることを前提で学習をすすめ、思い起こすようにして学習をしてください。
定期テストは短期記憶がどれだけできるかが大きいです。そのため、正しい覚え方・暗記の仕方をマスターしてください。特に、理科・社会といった暗記科目は一問一答だけの学習でなく、語句と内容、内容と内容の関連知識も意識してください。特に社会は覚える量が他の科目と比べて多いので、正しい情報整理を行ってください。そのときに、因果関係や目的なども意識して覚えるようにしましょう。地理の場合は図式・資料の読解も入ってきますので、それもセットで覚えておきましょう。

2週間分の計画を立てよう

面倒な人もいると思いますが、テストまでの2週間分のテスト勉強計画を立てて、いつまでに仕上げるのかをテスト期間を一つのゴールとして逆算して行ってください。計画を立てることが面倒という人もいますが、これを立てて行った結果、自分の結果がどうなったかを意識してください。それで5科目で400点以上をとれるのであれば、その計画は成功とみていいです。しかし、350点未満の場合は計画は失敗と見てください。そのときに自分が立てた計画と自分の行動を見比べて、どこが足りなかったかをしっかり突き詰めてください
中2・中3生は前回のテストから比べて計画を立てましょう。例えば、いつも400点以上を取れる場合は430点以上を取れる計画、350点台の人は400点を狙うなど前回目標比で少しでも上げられるようにしてください。逆に200点台の人は悪くても250点以上、300点以上を取れるような計画を立てましょう。特に学年代わりの最初のテストは本気で頑張れば点数を取れるテストでもあります(数学では計算中心のテストになることがある)。そのため、テスト計画をしっかり立てましょう。学校で配られるものはそれを使えばいいですが、ない場合は、自分なりに作成してみましょう。そして、それを保護者の方や塾・学校の先生に見てもらうのもいいでしょう。計画を立てた以上は目標に向けてしっかり取り組みましょう

テストの結果も気にしよう

テストが終わってから、目標点と点数の結果が大きく乖離していたかどうかをしっかり確認ください。乖離していなければそこまで問題はないと思います(自分の実力を知った上での点数なので)。しかし、乖離していた場合、目標点>実際の点数、ならどこが足りなかったかを本気で突き詰めてください。この時、抽象的な振り返りではなく、具体的な振り返りをしてください。ここが甘かったら、次のテストでも同じミスを繰り返します。しかし、難易度が急激に高かった場合で平均点が低い場合はどこを頑張ればよかったかをしっかり詰めてください。
逆に目標点<実際の点数なら、どこを頑張ったか、あと難易度がどうだったかも含めて振り返りをしてください。平均点が高かった場合、平均点付近なのか、それ以上の点数だったかも含めて吟味しないといけません。そのため、次に向けた課題と目標を掲げて次のテストに臨むようにしましょう。

今回の定期テストは

今回、特殊な定期テスト対策になりますが、基本的なテスト対策は塾の先生などが普段から言っているやり方でも対応ができます。しかし、前例のないテスト範囲が出ることも予想されるため、現場でも対策が大変だと思います。しかし、早い段階から対策を行うことで、余裕をもってテスト勉強ができると思います。

現場の先生は、このような事態が今後起こった時の不測の対応ができる貴重な経験でもあると思います。しかし、本音を言うとこのような事態はあまりおこってほしくない、と思います。
このような知識がある・ないだけでも今後の生徒対応にも生かせると思います。僕はこのことを通じて、どんな状況になっても動じないメンタルを身に付けてほしい、と思い生徒指導にあたります。このような引出しを作ることが様々な生徒に対応できると思うからです。

まずは、今日・明日から定期テストの準備をしっかりと行いましょう。そして、提出課題は早めに終わらせて、テスト勉強をしっかりしましょう。

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