総合型選抜、学校推薦型選抜の注意点

本日もよろしくお願いいたします。
あと4ヶ月ほどで大学入試が始まるところもあります。
以前からこの形式の入試に対しての注意を出しましたが、今回は最近内容の内容を含めて記事としてアップしていきたいと思います。
最後までお付き合いよろしくお願いいたします。


■総合型選抜、学校選抜型入試の利点

まず、総合型選抜や学校選抜型入試を受ける利点をまとめたいと思います。
この形式の入試を受けることで、志望校に受験する機会が増えることが考えられます。もし、自分の行きたい大学・学部があるなら積極的に活用してください。そのため、入試を受ける機会が増えることで、合格する可能性もあるということです。

ただし、学校選抜型入試を受ける場合は、高1からすべての戦いが始まっています。そのため、まずは学校内での成績をしっかりと取る必要があります。そこで、普段からの学習の積み重ねが大事になるのです。最低でも学年の時間分(本来は+2時間)は学習時間として欲しいです

一般入試でも総合選抜型や学校選抜型入試でも気をつけないといけないのが、入試で争う相手が全国の受験生であることは忘れないでほしいのです。入試資格を獲得しても合格になるかは当日のペーパー入試(総合問題、小論文、面接など)で決まります。それらの対策もしっかりとしてほしいのです。そのために、普段から周辺知識・関連知識・背景知識を意識した学習を行い、普段のできごと、政策などが学んできたこととどう関連してるかを考えてほしいのです。

近年では、塾やオンライン授業などでもこのような選抜入試対策を行うところも出ています。ただし、この対策に力を入れすぎるのは両刃の剣です。ここからはこの形式のリスクをまとめます。

■総合型選抜、学校選抜型入試のリスク

そこで勘違いを起こす人もいます。それは何かというと、本来するべき学習が疎かになって総合型選抜や学校選抜型入試対策に傾倒しすぎることです。別に総合型選抜や学校選抜型入試が悪いとは言ってません。が、学習配分を間違えることで総合型選抜や学校選抜型入試で失敗した人が慌てて一般入試の学習をしても、間に合わないのです。
そのため、タイパなどを求めてオンライン家庭教師などに駆け込む受験生が増えてくるのです。そういう生徒の大半は、直前まで何をしたらいいかわからない、ということです。
そして、英語などの土台学習が壊滅的で短期間で間に合わせないといけません。そこからの逆転合格は非現実的である、と言わないといけません。

■理想的な学習配分は?

そんな中でも逆転合格する人もいるのは事実です。そういう人は、覚悟を持って受講してるのです。もし、一般入試を受けるところが本命で、総合選抜型などの入試で受けるところが滑り止めである場合は、一般入試のことも視野に入れて学習を進めないといけません
その時の学習配分としては、総合型選抜・学校選抜型入試:一般入試=3:2くらいの配分でしておくといいでしょう。
直前期(一ヶ月前くらい)だと4:1くらいの配分でもいいですが、この時期でも一般入試に向けた最低限の学習時間は確保しておきましょう

実際、この配分を間違えて本来の本命受験を失敗したケースはたくさんあります。
それはたかだか1ヶ月くらいのオンライン家庭教師などで解決できるものではありません。もし、一般入試を受けないといけない、と感じてるなら、遅くても夏までにはオンライン家庭教師で正しい指導を受けておくことを勧めます

■社会科は特に注意!

そんな中、社会科の学習は今年度から気をつけないといけないところがあります。
それは、日本史や世界史を受ける生徒にとっては歴史総合の影がチラついてくるのです。といっても、今年度については関東の一部くらいしか影響はありません。関西ではあまり関係がないように思いますが、問題によっては出題の切り口が変わる可能性は否定できません。全てが、とは言いませんが、2026年入試以降からは変化が見られる可能性もありますが、大学側の発表によると思います。

ですが、二次試験や共通テスト利用型入試を受けるのに共通テストを受ける方(特に現役生)は大きな影響を受けます(公共・倫理、公共・政経を受ける人も)。そのため、短期間で仕上がりきれる問題ではないことも気をつけてください。
また、共通テスト→独自ペーパーを課す私立大学も気をつけてください。その場合、歴史総合は入試に大きく影響をもたらします。

■要は学習配分に気をつける

結局、何がいいたいか、ですが、総合選抜型や学校選抜型入試を受けると言っても、一般入試を視野に入れてる人は普段からの学習配分に気をつけてください。11月くらいから本格的に動けるように準備をしておくことが大事です。日々の積み重ねを間違わなければ一般入試に切り替えても対応は十分にできます。
間違っても、この時期から勉強を始めた、ということではないです。普段からの積み重ねをして、11月からペースを上げた、ならわかります。ここは合格体験談を鵜呑みにしすぎないようにしてほしいです

もし、僕の日本史を予備校やオンライン家庭教師などで受ける方は普段からの積み重ね学習を意識させます

■最新 吉野がオンライン授業を引き受ける基準

以前の記事でもありましたが、僕がオンライン家庭教師を受ける基準をここで出したいと思います。これは以前出した話からいくつか追加してます。

①4月から7月くらい

基本的には学習レベルは問わない。日本史の知識がある程度ある人でも一旦リセットして欲しい(先入観などを排除したいため)。
ただし、日大附属の基礎学力到達テストを受ける場合は逆に最低限の知識は欲しいところ。

②夏休み頃

基本的には学習レベルは問わない。最低限の日本史知識(中学歴史レベルで良い)があるといいが、学習進度のあまり高くない単元を行うことが多いため、知識0でも対応はします。
ただし、日大附属対策の場合は直前期として割り切ります

③9月〜10月まで

日本史の知識はあったほうがいい。総合選抜型や学校選抜型入試を受ける場合でも、授業などと割り切りができるかは必要。ここら辺から英語の土台ができてるかは影響してきます

④11月

英語の土台ができてるかの確認はします。志望校との偏差値の乖離が高くても、相応の覚悟があれば受けます。歴史総合と日本史探究、公共・政経の仕上げの場合は、ある程度の知識はある方がいいです(受講日数にもよります)。

⑤12月以降

志望校と偏差値の乖離が大きすぎる場合は断ることが多いです。特に英語の仕上がり具合はかなり見ます。あと、この時期は他の仕事などとの兼ね合いがあるため、断らざるを得ないこともあります
ただし、1月で短期集中での仕上げの場合は、直前講習として割り切ります。その大学に絶対に受かる覚悟が欲しいです。
二次試験を受ける時に日本史が必要な場合は論述対策も行います。そのための対策など話していきますが、日本史の知識は最低ラインは仕上げておくこと。

色々と条件はありますが、要は、普段からの学習を習慣づけて行うこと、です。そして、楽して合格できるとは思わないでください

■総合型選抜入試は受けたほうがいいの?

では、総合型選抜は受けたほうがいいのでしょうか?
結論から言うと、志望校が総合型選抜などを行ってる場合は積極的に受けるほうがいいです。その際、学校の普段の成績に注意してください(特に学校型選抜の場合)。
また、総合型選抜などがないところが本命校の場合、普段から一般入試に向けた学習も行ってください。ただし、直前には総合型選抜の対策をしたうえで最低限の学習は確保してください(特に社会科はこの時期学習しない人もいるが、一般入試が本線の場合、その学習はその後の学習を考えるとリスクが高い)。
直前で慌てないように進めていきましょう。

この記事が出てるときはもうあと4ヶ月ほどで総合型選抜、学校推薦型選抜が始まります。
自分の進みたい道をまとめておきましょう。慌ててしまうと、正しい判断ができなくなるリスクも伴います。オンライン家庭教師などを活用される方は1日でも早く準備することを勧めます。

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