公立高校入試解析10 2021年広島県

本日もよろしくお願いいたします。本日は、昨日頃に公開されました広島県公立高校入試の平均点・正答率をもとに解析を行いたいと思います。
思っていたよりも解きやすかったかもしれませんが、点差を分けるポイントは今回も多くありました。今回のキーポイントは公民です。
では、早速解析したいと思います。最後までお付き合い、よろしくお願いいたします。

■2021年広島県公立高校入試解析(無料公開)

2018年で解析をしましたが、あれから大きな変化はありません。毎年大問1が地理総合、大問2が歴史総合(テーマ史が近年は多い)、大問3が公民総合(2021年は地方自治に絞って出題)、大問4が三分野総合問題、となっています。しかし、2021年の大問4については、今年は地理・公民の融合問題となっており、いつもの形式とは異なっていました。その影響は正答率にも出ていたので、これは後ほど解析していきたいと思います。

2021年の平均点は53点と昨年よりも9点ほど上がっています。ただし、他の4科目は平均点が軒並み低く、英数国は特に難しかった、といわれています。特に英語は20点未満(50点満点)の生徒が非常に多かったこともあり、基礎知識の定着が弱かった生徒にとっては厳しい入試になったと思います。

【社会・平均点上昇の要因】
➀短文記述問題が15題から8題に減少した
②単純知識を用いる問題が多いため正答率が上がった

社会の平均点が上昇した要因として考えられることは、上記のようになっています。ですが、今回気にしているところは、比較的短文記述問題の無回答率がやや多いところは気になりました。今回は正答率の比較的低かった問題、僕が事前に注意していた問題を中心に解説をしたいと思います。

■大問1 解析(以降、限定公開)

詳しい解説は、上記の記事を参照ください。この問題ではアプローチ法と正答解析を中心に行うため、問題解説パートは上記の記事を読むこと前提となります。

大問1は、観光をテーマにした地理総合問題です。1ではアフリカ、2では白川郷、3では世界各地の人々のくらしをそれぞれテーマにしています。

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