一問一答形式の使い方と注意点

この時期の社会で気になることといえば、語句の定着のための一問一答を行うことです。
これ、やり方をうまく使えたら成果は出ますが、使い方を誤ってしまえば、路頭に迷う問題集になってしまいます。

今回は、そんな一問一答の使い方について話していきます。中学生、高校生共通で使えるものです。
今回の記事は有料記事となります。しかし、あまり知られないことを出していきますので、まずは無料部分だけでも見ていただけると幸いです。

一問一答の種類は2つある

まず、意外と知られないことですが、一問一答ってどんな種類がありますか、ということですが、これは大きく分けて2つあります。
え?ひとつしかないんじゃないの?と思う方もいます。一問一答は単純な問と答えのある一問一答を思い浮かべる方が大半だと思います。
しかし、一問一答はもうひとつ、短文虫食い問題もあるのです。

ほとんどの方が一問一答で使ってるのは前者だと思います。中学生の市販の一問一答(塾用教材もこれです)もほとんどがこれに当たります。大学受験では山川の一問一答もこのタイプです。一番分かりやすいのはクイズ形式です。
後者のタイプの一問一答は中学生ではほとんど使われてませんが、大学受験では東進の一問一答や旺文社の一問一答、Z会の一問一答、文英堂の流れと用語で覚えるシリーズはこちらになります。
僕が作ってる一問一答は単純な問と答えのある一問一答も一応作りますが、大半は短文虫食い形式の問題にしてます(CAMELに提供してる中学生の一問一答も後者を採用してます。これは中学生ではあまりないタイプになります)。

では、それぞれのタイプの特徴というと、まず、単純な問と答えのある一問一答は、問題の文言があって、それに答える形式です。語句を覚えているかの確認に使うことができます。次に、虫食い形式の一問一答については、短文があり、そこにいくつかの空欄があり、空欄を埋める形の問題にしてます。ただし、大学受験の一問一答は単純な一問一答を虫食い形式に変えただけなのです(東進も旺文社もZ会もこのタイプ)。短文形式は文英堂の方になります。

単純な一問一答形式は使い方を間違えないこと!

中学生の社会の学習(理科なども含む)では、単純な一問一答を使って語句を覚えてる人が多いと思います(テキストだと確認問題にあたるところ)。しかし、この学習法ですが、大抵の方は、問題の解答をノートに書き込んで何度も練習する方が多いと思います。そのやり方は作業となりやすいため、あまりお勧めしません。語句を覚える時間をどこで取ってるか?というと、あまりとっていません。ただし、短期記憶に長けてる人であれば、このやり方でも構いませんが、短期記憶が苦手な方はあまり効果がありません。何度も反復して覚えるなら問題ないです。
そして、もうひとつ大きな問題があります。それは、そのやり方では模試や入試では点数につながりにくいのです(これは過去の記事である模試で点数がとれない理由で触れてますので、ここでは割愛)。

では、どうしたらいいか?

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