公立高校入試解析16 2021年大阪府

本日もよろしくお願いいたします。本日は先月に正答率などが発表されました大阪府の入試問題を解析したいと思います。問題を見てもそこまでの難問はないはずなのですが、解析を進めていくうえで、今年初めて公立高校入試で出題されたものがありました。そして、地理的判断の問題で正答率を落としていたことも判明しました。
それでは、これから解析をしていきたいと思います。最後までお付き合いよろしくお願いいたします。

■2021年大阪府公立入試解析(無料公開)

大阪府の公立入試は、近年は大問4題の形式になり、これが数年間続いています。内訳としては、地理総合・歴史総合・公民総合・三分野総合問題ですが、年度によってどの順番で来るかは不透明ですが、出題形式はここ数年は変わっていません。
数年前までは大問が2~3題ですべての問題が三分野総合問題のテーマ史問題でしたが、ここ近年はバランスの取れた問題となっていると思います。

平均点は51.9点(100点満点換算)と前年の58.0点と比べるとV字下降しています。ですが、大阪府は毎年このような傾向で、2022年入試では平均点が再び上昇すると見込まれます。なお、大阪府の社会は基本的には点数がとりやすいといわれていますが、近年は、正誤問題などの選択問題の出題パターン、短文記述問題の問題数の増加などで正答率などが下がることもあります。ただ、僕が2021年の大阪府の解析をしている限りでは、資料読解型の問題よりは単純な用語説明型の記述問題がほとんど(そのうえ、定番問題が多く出題頻度も高いです)だったので、本来なら正答率が高くなければならないのですが……

■大問1 解析(以降限定公開)

それでは、これから各大問ごとで解析をしていきます。すべての問題を解説するわけではありませんので、ご了承ください。
大問1は金属をテーマにした歴史総合問題です。

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