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私が死んだら泣いてくれる? 第41回 わかめ

こんにちは、かつおさん。
ごめんなさい、かつおさんが書く番なのに、ちょっともうどこかに書かないと死にそうなくらいつらい出来事があったので書かせてもらいます。
なんか、この交換日記、もはや私のドロドロな感情を吐き出す場所になってますね。でも今日だけは…!ここで書いて、どうにか昇華させないと、やってらんない。勘弁してください。

昨日、GWも終わりかけの夜、私は例の劇団の彼氏と会いました。約3ヶ月ぶりです。
新宿のカフェで会ったはいいものの、近状報告などの世間話も尽き、沈黙が続きます。

私は重い口を開け「なんか、ごめんね、ひどいことたくさん言って」と謝りました。内心「なぜ私が謝らないといけないの?」と思っていましたが、事態を進展させるためには仕方ありません。
そして「『別れよう』って言った時は本気で別れたいって思ったんだけどさ、やっぱり●●さんのこと、すごい好きだしさ、別れたくない。」とずっと脳内でシミュレーションしていたことを勇気を出して言いました。
そしたら、彼は難しそうな顔をして「いや、こちらこそごめん。なんかわかめちゃんから『別れよう』って言われた時に、いろいろ考えたんだけど、一回リセットしたいんだ。仕事もあんまりうまくいかなくてさ。もっとちゃんと仕事に向き合いたいから、悪いけど別れよう?

えっえええーうそ????フラれた???あんなに私が勇気を持って「やり直そう」って言ったのに!?まじか。

「え、今までも仕事、応援してたじゃん。そんな私負担になってた?」
劇団「いや、そういうことじゃないけどさ、今恋愛とか彼女とかそういう気分じゃないんだ」
「●●さんが付き合おうって言ったんでしょ?それって勝手すぎない?じゃあなんで私とつきあったの?寝たいから?」
劇団「うーん…。」
「他の好きな子できたの?」
劇団「いや、それはない」
 「ふーん」
劇団 「これ以上、今の僕と付き合っててもわかめちゃんを傷つけるだけだと思うんだ」
「別れたら、今まで以上に傷つく。一生恨むよ。絶対に別れないから」(私、泣く。周りの客や店員がザワっ)
劇団「……」
 「そんなに私、重かった?邪魔になった?そんなことないよねえ?」
劇団 「そういうことじゃない」
私 「じゃあ、どういうことなのよ? 私が『別れよう』って言わなかったらこんなことになってなかった?」
劇団  「そうだね、付き合ってて特に不満とかはなかったし、でもわかめちゃんはそうでもなかったんだなって思って。」
 「もういいよ。もう会いたいとか連絡してとか何も言わないし、●●さんの都合のいい時だけ呼び出してくれていいからさあ。だから別れないで。(懇願)」
劇団 「そういう関係はよくないよ」
 「じゃあ、どうすればいい?どうやったら付き合っていける?」
劇団「…ちょっと時間がほしい。わかめちゃんから『別れよう』って言われた時点で、別れたつもりだったからさ。」
「うーん、あの『別れよう』はその時はもちろん本気で思ってたし、●●さんも傷つけばいいのにって思ってたけどさ、なんでそっちが時間がほしいわけ? 付き合うのってそんな難しいっけ?」



この会話を4セットくらいしたあと(出口がなさすぎて延々と続くのかと思った)
彼が「わかった、わかめちゃんも僕も変に気を使わないっていうことで、もう一回付き合おう」と折れたところで終わりました。私はホッとしました。
ただ、かなり感情的になってた私は「え?●●さん今まで私に気をつかったことなんてなかったでしょ?なんなの?」と余計なことを言ってしまったのでしたが。

カフェを出て、「もう一軒いくのか?それとも彼の家に行くか?それはちょっと早すぎるか?」と一人のんきに思ってたところ、彼はスタスタと新宿駅の方に向かっていきます。まだ21時半。まさか帰る気じゃ…いや、彼は本当に帰る気だったのです。
電車のホームで「じゃ、僕こっちだから、また連絡するね」とそっけなく言いながら、私と反対方面の電車に乗ろうとする彼。
私は思わず、彼の袖を掴み「私も☆☆(彼の住んでいる地名)行く」と引き止めます。
彼はすごく迷惑そうな顔で「いや、今日はちょっと。月曜までに完成させないといけない脚本があるから。また時間つくるから」と言います。
いやいやいや、今日こんなことがあった直後に、それを言うか? 本当に女心をわかってないやつだな。
私にまたふつふつと怒りが湧いてきました。
私は力強く彼の袖を掴み黙っていました。まるで、デパートでおもちゃを買ってもらえなくて、買ってもらえるまで、絶対にその場を離れない子供のようです。電車はどんどん発車していきます。
「ごめん、離して。帰らなきゃ。困るよ、こんなことされてもさ」
彼の心底迷惑そうな顔をみて、また涙が出てきました。なんでこんなことまでして引き止めないといけないのよ? もう意味わかんない。
私は彼の腕を思いっきり抓って離して、走って別のホームにいきました。もしかしたら、追いかけてくれるかな?とそんな状態ながら淡い期待もしていたのですが、そんなことはなく、彼が電車に乗り込んでいく姿を別のホームから絶望的な気持ちで見つめていました。

今、私が死んだら、彼は泣いてくれるかな? 後悔してくれるかな? 
なんてことを考えながらフラフラと帰路についている途中、彼からLINEがきました。
「ごめん。気をつけて帰ってね」
なんだこの内容のないLINEは。またもや怒りが湧いてきて「今私が死んだら、泣いてくれる?」とメンヘラみたいなことを送ろうとしましたが、これではまた嫌われてしまう!と思い直し、「帰りは、子供みたいに駄々こねてごめん。」「こんなんだからダメなんだよね。また会いたくなったら連絡してね」と返しておきました。もう自分から進んで都合のいい女に成り下がっています。返信はきていません。

これから私たちはどうなるのでしょうか。でも私は絶対に何があっても別れる気はありません。ここで折れたら、人生すべて負ける気がする。

あー、なんで私ばかりがこんなつらい目に合わないといけないの。

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