とある8月12日くもり(母の日記)

 午前中〇〇(※私)とスーパー、デパートへ
 夫は不満顔
 夫はそして整骨院
 ■■(※私の姉)病院へ 皮膚科そして寄る
 3時半すぎ帰る
 とにかく疲れます としのせい
 ねむいです
 身体もどうにかなって
 ソラ ゆっくりゆっくりしたいね。

 
 以上がとある8月12日に母が書いた日記だ。

 私と買い物に出掛けたことを書いていた。私は父と一緒に出掛けるということを拒絶しており、少し無理やり母と買い物に行ったのだろう。

 そして、父は仲間外れ感により不満顔だったのではないか、と思う。

 父は自分から人に攻撃な言葉や嫌味を言うことで人がどんどん離れていくため孤独になっているのに、孤独な立場になることをとても嫌う。

 今でも父に会いに来る方は、なにかの営業で来るイエスマンしかいない。

 母はずっとイエスしか言えず、本当に苦労したんだと思う。私も同じだったが。

 また、このときに母は身体の以上を少しずつ感じていた。診療所に通っていたが、そのときは母は大丈夫と我慢していた。

 もっとしっかりと検査をしていれば、とも思う。

 今はそれと同時に、母は早く楽になってソラと会いたいのが1番の気持ちだったのか、とも思う。

 母が自分から命を絶ちたいと思っているとは絶対に考えてはいけないことはわかっている。

 だが、もし少しでもその気持ちがあったとすれば、私が絶対にしっかりとしていなかったからだ。

 そのとき、母は私の兄と姉と会える状況だったが、実家に住んでいたのは父と母と私の3人。

 私が仕事もしっかりとしていれば、母と2人でやっていくこともできたと安易に考えてしまう。

 「ソラ ゆっくりゆっくりしたいね」

 そこを読みながら、私の存在は母にゆっくりした場所を与えられる存在ではなかった。

 今日も後悔ばかりだ。

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