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私が殺された日 吹奏楽部編


吹奏楽部に入部

小学校6年生の頃に吹奏楽部に入りフルートを始めた。そのため中学校になったら吹奏楽部に入りたいと思った。しかし、入部してすぐにからかわれることになった。憶測の無い噂話などで深く心が傷つき部活に行けなくなった。その後担任から呼び出されて「どうしてお前は部活に行けないんだ?」と聞かれたから「からかわれたりして行けないんです。」と言った。そしたら少し間をおいて「お前が悪いじゃないか。お前が弱いから言われるんだろ。」と言われてそこで悟った。ここに居場所がないということに。部活に行けばからかわれたり行かなかったら先生から廊下や教室の前で立たされることがよくあった。これもある意味教育なのかもしれないがとても辛いものがあった。周りの先生も僕の事を信じてくれなかった。からかわれているという事実を持っていっても聞いてくれず耳を傾けず首を傾げていた。
部活に行く前、毎日吐き気に襲われてしまった。そのため部活の後半に行くことが多くなり精神的にも体力的にもきつかった。けど練習は家に帰ってからすぐに行い夜遅くまでずっと行っていた。楽器の頭部間が少し曲がるくらいまでやっていた。

やっと部活に行けるようになった

2年生になり部活に行けるようになった。それは後輩様が出来るから部活に行こうと思ったのだ。しかし、行ったら行ったで問題が発生した。先輩から呼び出されたのだ。「お前調子乗るなよ。」と言われた。私は部活に来れて嬉しかったのに来たら来たで怒られる始末。しかし、負けるわけにいかないと思い部活に行ったら座っている椅子を蹴り飛ばされ黒板に悪口を書かれるということになった。けどそれを見ても誰も何も思わなかったのだろう。誰も注意しなかった。部活に行けるようになり男性の後輩様から話しかけてくれてやっと居場所が出来た。部活に楽しさを覚えていた。しかし、まだ悪口を言われることが多く毎回笑顔の裏では胃を痛め吐血したこともあった。

なぜか選ばれた。

2年生の中頃だったと思う。知人から連絡が「今、アンサンブルの計画を立てているんだけどやる?」と来た。その時私はアンサンブル大会の作戦でも練るのだと思いすぐに「了解」と返信をした。そして次の日部活終わりに帰ろうとしたら「お前アンサンブルのメンバーだよ。」と言われ頭の中が「?」になった。何を言っているんだろうこの人はと。しかし、選ばれたからにはその存在意義を認めていただいたということで嬉しかったのを今でも覚えている。今まで必死に練習してきてよかったとその時思った。

選ばれなければよかった。

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