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【冷房の電気代を下げる】サーキュレーターの具体的な節約金額(効果)とオススメの置き位置&風を送る方向

サーキュレーターを併用すると「ひと夏で約1,350円~4,050円節約可能」

オススメの置き位置は「エアコンの風が下りてくる壁際」

風を送る方向は「エアコンのない天井部分」

冷房を使用しているときに、サーキュレーターを併用すると節約(節電)になり、冷房効果もアップすると言われます。

しかし、実際どれくらい節約になり効率が上がるか分からず、導入を見送っている方も多いのではないでしょうか?

今回は、実際にサーキュレーター「あり・なし」での節約効果(具体的な電気代)の比較と、オススメの置き場所&風を送る方向をご紹介します。


サーキュレーター併用で節約できる理由

暖かい空気は上昇・冷たい空気は下降していく性質があるため、冷房(エアコン)を点けるだけだと、部屋の上部(天井)が暑く、下部(床面)が冷たくなります。

冷房を点けると足元に冷えを感じやすいのはこのため。

また、天井部分が暑いままだと、エアコンにある温度感知センサーが「設定温度まで下がっていない」と勘違いして過剰に部屋を冷やし、電気代がかかる原因となります。
(新しいエアコンには、床面付近の温度感知ができるタイプもあります)

サーキュレーターで部屋の空気を循環させることによって、室内の温度ムラがなくなり、上半身が暑く下半身(足)が寒いということが減り、体感温度も程よくなります。

さらにはエアコンが過剰に部屋を冷やすことがなくなり、一番電気を消費する「設定温度まで急激に下げる時間」が減るため、電気使用量が少なくなるので節約(節電)できます。

「扇風機でも良いのではないか?」と思う方もいますが、扇風機は体を冷やすことが目的で作られており、直線ではなく拡散するように風が出るので、床から天井に風を送るのには向いていません。

節約効果の比較

では実際、サーキュレーターを併用することで、どれだけ節約(節電)できるのでしょうか。

「エアコンのみ使用した場合」と「エアコンとサーキュレーターを併用した場合」を計算(8時間使用した場合で比較)してみました。

『電気料金は、全国家庭電気製品公正取引協議会「電力料金目安単価」から1kWh(1,000Wh)あたり31円(税込。Wh当たり0.031円)として計算しています』

まず一般的に、サーキュレーター(消費電力18W)を8時間使用した場合の電気代は、

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18W×8時間×0.031円=4.464円(約4.5円)

次に一般的なエアコン(冷房消費電力825W。消費電力は一定ではないので、標準パワーで運転したときの消費電力で計算)を8時間使用した場合の電気代は、

825W×8時間×0.031円=204.6円(約205円)

サーキュレーターを併用することで、「節約できる理由」で書いたとおり、冷房の空気循環効率が良くなり、仮に設定温度を1度高く変更(一般的に1度設定温度を変更すると10%節電できると言われている)したとすると、

825W×90%(10%の節電)×8時間×0.031円=184.14円(約185円)

これにサーキュレーターの電気代を足すと、

185円+4.5円=189.5円(約190円)

「エアコンのみ使用した場合」と比較すると、

205円ー190円=15円

となり、「エアコンとサーキュレーターを併用した場合」で約15円の節約になります。

たった15円かと思うかもしれませんが、30日(1ヵ月)使用すると、

15円×30日=約450円

となり、これをひと夏の間(7月~9月の3ヵ月使用と仮定)すると、

450円×3ヵ月=約1,350円 の節約になります。

また、家にいる間(仕事の時間以外、16時間と仮定)ずっと点けていたり、在宅で1日中(24時間)点けっぱなしにすると、単純計算で電気代は約2~3倍(ひと夏で約2,700円~4,050円)節約になります。

ひと夏だけでは、中には「たったそれだけ?」と思う方もいるかもしれません。

ですが、サーキュレーターは年単位で使用可能で、冬には暖房の効率アップ(節電)にも活用でき、サーキュレーターの電気代自体も安いのでコストパフォーマンスが良いアイテムと言えます。

オススメの置き位置&風を送る方向

冷房使用時のサーキュレーターは、

「壁際に置いてエアコンに向ける」
「エアコンを背にして壁に向ける」
「部屋の真ん中に置いて天井に向ける」

など、置き位置に関して様々なテクニックが紹介されていますが、サイトによって言うことが違って、どれが良いか分からないですよね。

向上ライフのオススメとして、エアコンメーカーも推奨している「冷房の風は水平に(天井に沿って)出す」を前提に考えてみましょう。

サーキュレーターは「壁際に置いてエアコンに向ける」とするサイトが多いですが、それを実行すると、人の移動や風で床を舞うチリやホコリをダイレクトにエアコンに飛ばしてしまいます。

そうなると、エアコンのフィルターにホコリが溜まりやすくなり、冷房効率が通常よりも早く下がりやすくなります。

「エアコンを背にして壁に向ける」とするサイトも多いですが、冷たい空気は床面に自然と下りてくるので、床の空気をかき回しても天井の空気は暑いままになる(エアコンの風が通った部分のみ冷える)ので、効率アップにはなりません。

その状態で「風を天井に向ければいい」と思うかもしれませんが、冷房の風を水平に出しているので、エアコンを背にした状態で天井に向けると、風同士がぶつかって空気の循環が悪くなります。

「部屋の真ん中に置いて天井に向ける」は、一般的にコンセントは壁に付いているので、サーキュレーターを部屋の真ん中に置くと、コードが邪魔になって通りにくくなるのでオススメできません。

以上を踏まえると、「風を天井に向けるが、エアコンには向けず、部屋の真ん中に置かない」のがベターとなるので、

オススメの置き位置は
「エアコンの風が下りてくる壁際」

風を送る方向は
「エアコンのない天井部分」

となります。

エアコンや家具の配置、使用状況によって室内空気の循環(節電)効率は変わってくるので、細かい置き位置は上記を参考にいろいろ試してみてください。

また、冷房をより効率的に使用したい方は、「【冷房効率が上がる使い方6選】エアコンの節電・節約の格上げ術」や「【実験で比較】冷房はこまめに消す?点けっぱなし?【お得な電気代節約術】」があるので、そちらをご覧ください。

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