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自叙架空#152
私の親友で画家のポール・ゴーギャンは自身の作風同様とても繊細な心の持ち主だ
その日私はゴーギャンと二人でインフルエンザの予防接種を受けに病院にきていた
初めに名前を呼ばれた私は特に問題なく接種が終わり、次に名前を呼ばれたゴーギャンが診察室に入ると、案の定繊細な心の持ち主のゴーギャンは注射は嫌だ恐いと言って騒ぎだし、このままでは周りに迷惑を掛けてしまうと思った私は再度診察室に入り、看護師さんの手を借りてゴーギャンを押さえつけてなんとか接種を受けさせたのだが、受付で会計を済ませ、『ゴー、ホーム』と言って病院の前でゴーギャンと別れて帰宅しようとしたところ、突然膝から崩れ落ちたゴーギャンが、注射された腕を押さえながら私を見上げ、痛くて辛くて悲しくて寂しいと言ってその場で声を張り上げて『ギャン泣き』した
コウ
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