秘匿性

数日前に届いた本より。

アメリカの心理学者ケネス・ガーゲンの実験。

実験内容:男女数名を集め、明るい部屋と真っ暗な部屋に別れて入ってもらい、コミュニケーションの変化を監視する。
※男女、お互いの素性は一切明かしていない。


明るい部屋では

同性同士で固まりやすい。 当たり障りのない会話をする。お互い距離を保ってのやりとり 。
という特徴が現れました。

一方、真っ暗な部屋では、

話すことがなくなると席を移動し始める。
異性同士のペアになりやすく、親密な会話が多い。
会話は少なく、どんどん距離が近づき、触れ合うなどのスキンシップが行われる。 ※キスもする

という特徴が見られた。

実験の肝として、暗闇の中(秘匿性が確保された中)では、自分のルックスの欠点が隠れ、開放的になり、積極的な行動に繋がったと考えられる。

被験者からは、性的な興奮を覚え、お金を払うからもう一度、実験に参加したいと言う人も出てきた。


もし、異性と親密になりたければ、薄暗い環境でデートするのが良いのであろう。

お化け屋敷→照明が暗めな飲食店→BAR

みたいなことか。

恋愛として考えると、そうなるが、

秘匿性という観点から見るとどうだろう?

人は秘匿性が確保された状態では、行動が大胆になるということである。

ネットにおけるアンチ活動や、誹謗中傷も秘匿性からくる行動だと思った。

探せば他にも沢山ありそうだ。

少し尺度は違うが、自分しか居ない環境でも同じことだろう。
他人の目がないところでは、モラル、マナー、ルールを守らなくなる人など。

誰しも、大小問わず、そういう経験をしてるのでは?

今日はここまで。

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