良識派を読んだよ

大学の授業で安部公房の『良識派』を読んだ。普通に面白かった。『良識派』は寓話だ。読んだことがない人は1度読んでみてほしい。めっちゃ短いから。

読んでみて、思ったことがある。この良識派のニワトリが、実は人間のスパイだったらアツいな……と。事前に人間に、「協力してくれれば、多めにエサをやる」とか「協力してくれれば、扉を開ける鍵はお前に渡す」とか何とか言われて。仲間(ニワトリ)を売って、自分たちだけが美味しい思いをしようと『良識派』を演じていたら面白い。

そしてなおかつ、いざ小屋(檻)の中に入ったら、最初こそはこっそり良い待遇を受けていたものの、だんだんと扱いが普通のニワトリ達と変わらなくなっていく。おかしいと思い人間に文句を言いに行くと、「いやぁ君たちはよくやってくれたよ。おかげで、たくさんのニワトリが手に入ったのだからな」「なっ、何!?」「もう用済みだ。じゃあな、次会う時は唐揚げだ」パァン___

と、銃声が部屋に響き渡るとなお良い。面白い。良識派の二次創作としてどうだろう。これはもはや寓話ではなくなってしまうけど、二次創作ならOKなのでは??

この話を同じ授業を取っている友達に話したら、微妙な反応をされてしまった。なんかごめんね、変な話しちゃって。でも私は面白いと思うんだけど、どう思います??

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