もう一生これでいいわ
この頃は、絵の勉強がいっぱいできるでしょ?
本も講座も教室も動画もアドバイスも添削も、やる気さえあれば有用なのがたくさんあるでしょ?
わたしだってさ、それなりに描いてきててさ、めちゃくちゃ下手だとは思ってないよ、それではお金もらえないですからね、仕事ができる状態だとは思ってます。
だけどね、上手い人たちの中ではド下手くそなんです、謙遜なしで。
ふつう上を見ちゃいますからね、下とは比べない、上と比べるから死にたくなりますね。
そんな時は焦って勉強するよね。
わたしもします。しました。正解を求めて。やります。
こうすれば正しい、上手く見える、こうやれば描ける!って、教えてくれる人いっぱいいるから、やりました。
結果。
たぶん、正しく描けた(はず)し、それなりにかわいいし、他人が描いた絵なら納得なんだが自分のものではない借り物みたいな気がした。
※わたしはまったく描けないのではなく、もっとよくなるためにはどうするか?を試行錯誤する段階です。
正しく描けば良くなるはずなんだ、これはおかしい‥やっぱ‥‥わたしのせいか‥。描けてないのか‥‥。それとも目か頭か美的センスがおかしいのか‥‥。ぐるぐるぐるぐる
なのでめんどくさくなり、全部捨てて勝手に描きました!
あいかわらずでがっかりしました!
でも、とても気持ちよかった。
考えてみれば、教えをどう取り入れどう使うか、その選択だってセンスなわけだ。
正しい教えは素晴らしい、近道をさせてくれる、ただしそれを自分用にカスタムするのはやっぱり自分だということです。
センスを鍛える方法は、ひとつしかないと思ってる。
豊かな人間になること。
たくさん見聞して、たくさん行動して、たくさんの人やことや物を知る、それしかない。美しいものを見て、知って、美しいと感じるしかない。
もういい、狂ってても変でも、正しく描けなくても、わたしがいいと思うもの(当社比)を描く。だってそうしないと全然楽しくないから。
これはこれだけは、わたしだけの内なる世界の絶対評価なんです。
誰に上手いとか下手とか言われようが、もう関係ないんです。
完全なる自己満足です。わたしが勝手に描いたものを勝手に楽しんでくれる人がいればそれでいい。
興味がない人は何をしても見てくれないことを、知っています。
不健全に妬みそねむ人が叩いてくることを、知っています。
引き寄せられる人はみつけてくれることを、知っています。
だからもう、一生このままでいい。
わたしだけの歴史の中(つまり10年前の自分などより)では出来なかったことが出来るようになったり、わからなかったことを理解したり、してるから、当時のものはもう描けないかもしんないけど、一応前進してるとは思う。
それはちょっとした救いだね。
昔の作品もアリって思えるようになったことも。
基本、前のものは破り捨てたいと思ってました(今は思っていない)。
この一連の一周は(うわ‥自分下手すぎ→正解を求めて大暴れ→望んだ結果得られず→いやもう好きにすればいいんじゃん?→ヤッターそれだ正解だ!)周期的にくる病みたいなものなので、いずれまた発狂するでしょう。
そしてたぶんまた同じところに落ち着くのでしょう。
でもこれ、わりと描いてる人、みんなやってません?(´;ω;`)
PDCAだと思えばいいか。