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釈迦の説きがたり一日一話

    五月十八日  生 き る

 此の世に生まれて来た事と、死んで行くことは一通り分かりましたが、生きて行くことの大切さを充分に認識することですね。

 折角縁があって、此の世へ人間として生まれて来たこの真実を、もっと深く噛みしめて味わうことが大切です。生まれて来たことの意味が分かれば、生きて行くことの大切さも自然に分かる筈です。

 この広い宇宙の中に自分というものはたった一人しかいないのです。世の中に一つしかないものは、どんなに貴重品か分かるでしょう。それが自分のことなのです。

 自分の存在は、そんなに大切で貴重なものなのです。もっと自分を認めて大切にして生きて行くことです。


常岡智寶著 釈迦の説きがたり 一日一話より

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     釈迦からのメッセージ

 私は生存中に、さまざまな修行をして数多くの教えを残したが、今ここで云えることは、人間は幸せには中々ようならぬということである。

 生きている間も、死んでからも、求め続けるばかりで幸せとはどんなものであるかを分かろうとしないからである。人間にとって幸せとは夢かまぼろしのようなものである。

 この物語(釈迦の説きがたり一日一話)は、難しい経文や教えの分からない人でも、自分達の身近な事柄の中から心が開けて、一歩でも半歩でも極楽への道を歩んでもらいたいという私の願いからである。



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