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釈迦の説きがたり 一日一話

     三月三日  反   省

 人間一人一人がよく己れを省みることに努めたならば、世の中争いも少なく穏やかになることである。また貴方の人生に於いても反省することが至らなかった為に、人と争い傷つけ合い自らの信用も損なうようなことがあった筈である。

 人を責めることはいと易いが、自分を反省することは中々出来ぬものである。

 日常些細な出来事でも、一寸気に入らなかったり齟齬を来せばそれをすぐ人のせいにする。殆ど習慣的にそうなってしまう。そして自分を反省するのはその後である。それも出来ればよい方でしない方が勝っている。

 人間はすべてに得手勝手である。朝から晩まで得手勝手な判断をし行動をとる。それが毎日続いて一生となればどんなことになるか、それをよく考えて反省することである。


常岡智寶著 釈迦の説きがたり 一日一話より

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     釈迦からのメッセージ

 私は生存中に、さまざまな修行をして数多くの教えを残したが、今ここで云えることは、人間は幸せには中々ようならぬということである。

 生きている間も、死んでからも、求め続けるばかりで幸せとはどんなものであるかを分かろうとしないからである。人間にとって幸せとは夢かまぼろしのようなものである。

 この物語(釈迦の説きがたり一日一話)は、難しい経文や教えの分からない人でも、自分達の身近な事柄の中から心が開けて、一歩でも半歩でも極楽への道を歩んでもらいたいという私の願いからである。


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