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釈迦の説がたり 一日一話

    六月二十七日    死⁡
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 私は一人で生まれて来て、一人で死んで行きます。⁡
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 私には家族があり友達やまた知人もありますが、家族は増えたり減ったり、友達は出来たり離れたり、その時その時で私の周囲の人達の顔ぶれは変わって行きます。⁡
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 そして、いつの間にか年を取り、いつの間にか死の順番が私の前に廻ってくるのです。死は身内の者達、友達の誰彼と次々に順番が廻り、やがて私の前にも訪れて来ます。その時私は一人であの世へ旅立たねばならぬのです。死はある日突然に私を待っているかも分からないのです。⁡
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 私はその時の為に今から準備をしております。いつどんな時にどんな形でやって来ても、うろたえないように心掛けております。此の世に未練を残さずに、いつでも旅立ちが出来るように心掛けております。⁡
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常岡智寶著 釈迦の説きがたり 一日一話より⁡
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#お釈迦さま ⁡
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#お不動様 ⁡
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 ⁡   釈迦からのメッセージ⁡
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 私は生存中に、さまざまな修行をして数多くの教えを残したが、今ここで云えることは、人間は幸せには中々ようならぬということである。⁡
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 生きている間も、死んでからも、求め続けるばかりで幸せとはどんなものであるかを分かろうとしないからである。人間にとって幸せとは夢かまぼろしのようなものである。⁡
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 この物語(釈迦の説きがたり一日一話)は、難しい経文や教えの分からない人でも、自分達の身近な事柄の中から心が開けて、一歩でも半歩でも極楽への道を歩んでもらいたいという私の願いからである。⁡


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