釈迦の説きがたり 一日一話
七月二十七日 心
では、一体心は私の何処に居るのだろうか。
それは貴方全部が心なのです。何処に居ると限定されないのです。頭の先から足の先まで全部が心の住家であります。つまり貴方の肉体が心の住家なのです。
貴方の肉体は消滅しても、心は消滅しません。生物は必ず消滅していくという自然の掟の中で、心だけは霊魂として生き続けることが出来るのである。
貴方という人間に宿った一生の間の出来事を総て背負ったまま生き続けます。
常岡智寶著 釈迦の説きがたり 一日一話より
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釈迦からのメッセージ
私は生存中に、さまざまな修行をして数多くの教えを残したが、今ここで云えることは、人間は幸せには中々ようならぬということである。
生きている間も、死んでからも、求め続けるばかりで幸せとはどんなものであるかを分かろうとしないからである。人間にとって幸せとは夢かまぼろしのようなものである。
この物語(釈迦の説きがたり一日一話)は、難しい経文や教えの分からない人でも、自分達の身近な事柄の中から心が開けて、一歩でも半歩でも極楽への道を歩んでもらいたいという私の願いからである。
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