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釈迦の説きがたり一日一話

    八月一日  ねことねずみ⁡

 お寺に一匹のねこがおりました。いつもお寺の残り物を食べて、お腹をふくらませておりました。⁡

 お腹を空かしたねずみ達が寄り合って相談をしました。⁡

「これからお寺の残り物は、ねこが食べぬ中に私達で頂いてしまおう」ということになりました。⁡

 それからねずみは毎日お腹をふくらませて満足しておりました。⁡

 お腹を空かしたねこは腹を立ててねずみを一匹ずつ食べてしまいました。⁡


常岡 智寶著 釈迦の説きがたり 一日一話より⁡

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    釈迦からのメッセージ⁡⁡
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  私は生存中に、さまざまな修行をして数多くの教えを残したが、今ここで云えることは、人間は幸せには中々ようならぬということである。⁡⁡
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 生きている間も、死んでからも、求め続けるばかりで幸せとはどんなものであるかを分かろうとしないからである。人間にとって幸せとは夢かまぼろしのようなものである。⁡⁡
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 この物語(釈迦の説きがたり一日一話)は、難しい経文や教えの分からない人でも、自分達の身近な事柄の中から心が開けて、一歩でも半歩でも極楽への道を歩んでもらいたいという私の願いからである。

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