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釈迦の説がたり 一日一話

    六月四日   物の値打 

 世の中には上等の品物といって、値段の張った高級な品物があります。

 高いお金を払えば払う程、その分だけ値打も上って、又その分だけ大切にします。有ってもなくても、どちらでもよいような物でも、高いお金を払ったというだけでやいやいといって宝物のようにいうのです。

 ところがどうでしょうか、なければ命に拘わるような空気や水に対しては、それほど大切に思わないのです。生きて行く上に何が一番大切なものなのか、いつも順序を間違わないことです。
 

常岡智寶著 釈迦の説きがたり 一日一話より

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    釈迦からのメッセージ

 私は生存中に、さまざまな修行をして数多くの教えを残したが、今ここで云えることは、人間は幸せには中々ようならぬということである。

 生きている間も、死んでからも、求め続けるばかりで幸せとはどんなものであるかを分かろうとしないからである。人間にとって幸せとは夢かまぼろしのようなものである。

 この物語(釈迦の説きがたり一日一話)は、難しい経文や教えの分からない人でも、自分達の身近な事柄の中から心が開けて、一歩でも半歩でも極楽への道を歩んでもらいたいという私の願いからである。



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