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EvernoteからOneNoteに乗り換え
Evernoteから別サービスへ移行したいと思い始めて早数年。
一念発起してOneNoteに乗り換えた備忘録的なものです。
データの移行にあたり少し躓いたので、メモしておきます。
自分のように今更乗り換えようとしている方のお役に立ったらと思います。
※情報は2023/03/24時点のものです。
1. 移行理由
Evernote古参ユーザーならお分かりだと思うのですが、ここ数年の改修が酷かった。
私的に酷かった点の1つは、Windowsアプリケーションがガラッと作り替えられて、Web版と相違なくなったこと。
手動で同期がなくなったり、カスタマイズ性がなくなったり、調べると色々不満が出てきます。
知人が先にアップデートして被害に遭ったので、自分はアップデートせず使い続けていたのですが、それもどうなんだろう、と。
2点目が、使用端末が2台までに制限されたこと。
自分はPCとスマホでの使用だったので制限内だったんですが、これ、Webブラウザからも一端末にカウントされるんですよね。
ずっとタブレット欲しいなーと思い続けて買っていないのですが、現在以上の使い方が出来ないのは不便です。
3点目。スマホアプリが頻繁に落ちる。
4点目。課金広告がウザイ。経営やばいんですかね。
ということで、諸々加味して、サービス存続にも長らく不安を感じてました。
移行候補にはNotionもあったのですが、調べた感じ、メモ蓄積というよりはプロジェクト管理っぽそうだったので。
あと天下のMicrosoftなら早々簡単に潰れないし、WordやPDFなんかにもエクスポート出来る。最悪ローカルにデータを出せる点でOneNoteにしました。
というのは結果論なのですが、実際OneNoteは自分的に悪くなかったです。
使ってみて1週間の感想はこんなところ。
・想像してたほど重くない(むしろ軽い)
・Evernoteでいうノートブックを更に大きいカテゴリで分類出来る
・保存先をローカル/OneDriveで選べるので、全て同期しなくてもいい
・ノートブックの順番を自由に入れ替えられる
・スマホアプリも軽い
・テキストベース作業なら、OneDrive無料分5GBで十分
2. OneNoteのバージョンについて
現在いくつかのバージョンが使用出来るようですが、今後1本に統合する計画らしいので、OneNote(旧称 "OneNote 2016")をDL&インストール。
バージョンの違いについてはこのあたりをご参照下さい。
3.Evernoteからのデータ移行(Evernote2Onenote)
Evernoteからのデータ移行については、Microsoftから公式ツールが出ていたようですが、2022年11月で廃止され、現在はダウンロードできません。
※Microsoft公式のOneNoteとEvernoteの比較ページ(旧ダウンロードページ)
そのため今回は『Evernote2Onenote』を使いました。
!!注意事項!!
※1:Evernote2Onenoteはフリーツールです。実行は自己責任でお願いします。
※2:移行は完璧ではありません。移行後のOneNoteでは、次のような状態を確認しております。
・Evernoteのタグ消滅
・一部ページの本文が消失(手作業で移すしかない)
・改行削除などのレイアウト崩れ
1-0. 移行環境
・OS:Windows10
・Evernote:6.21.2.8716 (308716) Public (CE Build ce-62.5.9981)
※現在ではいわゆる『Evernote Legacy』に該当
・OneNote:Microsoft® OneNote® for Microsoft 365 MSO (バージョン 2302 ビルド 16.0.16130.20298) 32 ビット
・Evernote2Onenote:1.3.0.208
1-1. Evernote2Onenoteのダウンロード
下記ページからダウンロードできます。
一番下までスクロールし『download page』をクリックするとgithubの画面に遷移します。
![](https://assets.st-note.com/img/1679635111061-vDknMT5Gpy.png?width=1200)
githubの画面に3つほど圧縮ファイルがあるので、一番上の『Evenote2Onenote-1.3.0.zip』をクリックしてダウンロード。
![](https://assets.st-note.com/img/1679635177845-KO0JqovKgC.png?width=1200)
Zipファイル解凍後の中身はこんな感じ。
インストール不要でそのまま使えます。
![](https://assets.st-note.com/img/1679635301170-BxbOZo7ZLW.png?width=1200)
1-2. Evernoteのデータのエクスポート
以下の手順で、ノートブック毎にデータをエクスポートしていきます。
①ノートブックを右クリック→ノートブックをエクスポート
②ファイルダイアログが開くので、適当なファイルに『(ノートブック名).enex』で保存
エクスポートしてもEvernote側のデータは消えませんのでご安心を。
前述したとおり、OneNoteに上手くインポート出来ずデータがすっぽ抜ける可能性があるので、しばらくはEvernote側のデータを残しておくことを推奨します。
1-3. OneNoteにインポート
まずOneNoteとEvernote2Onenoteを起動。
以下の手順で、1-2でエクスポートしたデータをOneNoteにインポートします。
① OneNoteの『個人用』ノートブック(デフォルトで作成される)に、『落書きノート』というセクションを作る。
② Evernote2Onenoteで『Import ENEX File』をクリックし、ファイルダイアログからenexファイルを選択。
③ ①で作ったセクションにデータがインポートされる。
④ 『落書きノート』のセクション名を変更 or 違うノートブックに移動する。
⑤ ①へ戻る
詳しい手順について。
① OneNoteの『個人用』ノートブック(デフォルトで作成される)に、『落書きノート』というセクションを作る。
![](https://assets.st-note.com/img/1679636974267-COWRxD497N.png?width=1200)
無題のページはデフォルトで作られます。消しても大丈夫です。
理由はよく分からないんですが、セクション『落書きノート』がないと、Evenote2Onenoteでenexファイルを選択した際、エラー吐いて失敗します。
推測ですが、インポート先が既定のノートブックのデフォルトセクションになってるのかなーと。
② Evernote2Onenoteで『Import ENEX File』をクリックし、ファイルダイアログからenexファイルを選択。
![](https://assets.st-note.com/img/1679637324567-qpOUScogSf.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1679637297677-LXJr5lnJ3Z.png?width=1200)
選んで開くと、インポートが始まります。
「Use Modified-Date of notes as Date in Onenote」のチェックは入れておいた方が良いです。
「ノートの変更日を Onenote の日付として使用する」という意味なので、チェックを外すと、全てのページがインポート日時になると思います。
③ ①で作ったセクションにデータがインポートされる。
問題なければ、セクション『落書きノート』に選んだenexファイルのデータが入ってます。
④ 『落書きノート』のセクション名を変更 or 違うノートブックに移動する。
続けてインポートを実行しようとすると、セクション『落書きノート』に追加でインポートされてしまうので、セクションを別名に変更するか、違うノートブックに移動し、競合しないようにします。
⑤ ①へ戻る
以降、終わるまで①~④の手順を繰り返します。
データの抜け等発生していると思うので、そこは諦めるか人力でのチェックをオススメします。
自分はノート数750程度だったので、ザッと手作業でチェックしました。
元のノートに表があったり、フォント変更があったりすると抜けやすいみたいです。
でもチェック&コピペ移行に、30分もかからなかったと思います。って程度の抜け具合。
なお、一部画像有りノートをインポートしようとすると、すごい時間がかかったりします。
あくまでフリーツールを利用した移行方法ですので、そのあたりは自力解決する必要があると思います。
まぁ……最終手段はやはり手作業というところで。
以上、ざっくりとはなりますが、EvernoteからOneNoteへの移行でした。
さよならEvernote。
4. 2023/05/12追記
当記事を参考に移行を実践された方が、同じく移行メモを残してくださったのでリンク貼っておきます。
エラーの出方とかちょっと違う感じがあるので、こちらもご参考にどうぞ。
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