見出し画像

【建築事例AMINARI】人を繋ぎ、心豊かにする空間づくりを実現:関越サービス本社トイレリノベーション

「建築」「暮らし」「つながり」「文化」の4つの方向からハッピーな場づくりを実現する、株式会社新潟家守舎 代表 小林紘大さん。幅広く「場づくり」に携わる新潟家守舎は今回、新潟市西蒲区にある関越サービス株式会社様のトイレリノベーション案件に建築プロジェクトマネジメントとして携わった。施工はJOYN CRAFTSが担当。施工における細部のこだわりと、リノベで目指す「豊かさ」について聞いた。(執筆 小野寺 美咲

株式会社新潟家守舎 代表 小林紘大さん

関越サービス様のご要望

今回のクライアントである関越サービス株式会社様

紘大 昨年、関越サービス様の本社のリノベーションを担当しました。その流れで今年、お手洗いもご要望いただいたんです。

リノベの目的は、大きくこの3つです。

・古いお手洗いの印象を刷新したい
・清潔感と統一感のある空間にし、リクルートの印象をあげたい
・特に女性社員の満足度を向上させたい 

関越サービス様は清掃業の会社ということもあり、お手洗いも清潔で清掃しやすい、使い勝手のよい空間に生まれ変わらせよう、となったんです。

既存のトイレは全体的に暗く、和式は使いづらい。
昼休憩時に歯磨きをする社員もいるが、若干抵抗があった
トイレ入口の色合いはどちらが男/女か分かりにくい。
お湯が出ない仕様も不便だった

事務所との統一感で洗練されたノンストレス空間に

清掃に使う薬剤に対応できて
汚れも目立ちづらい素材を起用。

色合いは、本社事務所のデザインコードを適用して統一感を出した。

紘大 たかがトイレ、されどトイレです。会社を選ぶ時の決め手にはならなくとも、もちろんキレイで清潔な方が好印象ですから、リクルートにも影響します。
今働いている社員の皆様にとっては、1日に複数回利用する場所ですから、少しでも心地よく使える「場づくり」を目指したいと思いました。

施工後の画像がこちら。

真鍮を活用することで、グッと好印象な空間が演出できる
以前は丸型だったドアノブをハイレバーに変更した。
ユニバーサルデザインかつ、設置面が少なく衛生的
手洗い場には、強度・防水性の高いモールテックスを起用。
メイク直しや歯磨きが格段にしやすくなった
照明やミラーなどのアクセサリーはスタイリッシュでシンプルなものを。
清掃もしやすい
分かりづらかったトイレ入口は
目線の高さにサインをあしらったB案を起用
男子トイレの小便器足元には汚垂石を敷いた。
抗菌性や清掃性を保つ

紘大 リノベは「とにかくお金をかければOK」ではありません。
今回は既存のものを不必要に剥がしたりせず、上からモルタル系の塗装を乗せている形。コスパよく仕上げています。

人を繋ぎ、心豊かにできる心地よい場づくりを実現していく

紘大 今回は1階と2階、それぞれのお手洗いを担当しました。基本的なことですが、お手洗いが使えないタイミングが生まれないように2階が終わってから1階に着手し、工期内で完了させるように進行管理を行いました。

リノベに携わる会社はたくさんありますが、私たちはリノベの先にある「豊かさ」について、いつも考えます。心地よい空間が人を繋ぎ、ひとりひとりの心を豊かにすると思うんです。

細かなこだわりを形にすることで、社員がストレスなく過ごせる時間が増える。それが積み重なることによって、モチベと生産性が上がる。
さらには「ここで働けて良かった」というひとりひとりの自己肯定に繋がり、豊かな気持ちが広がっていくんです。


新潟家守舎では、今後もまち、住宅、イベント……幅広い案件に携わりながら、多くの豊かさを生み出すための「場づくり」を実現していく。


最後までお読みいただきありがとうございました☻私のnoteはすべて無料です。サポートも嬉しいですが「スキ」ボタンがとても励みになります!