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わけがわからないけど効果があるグループカウンセリング

日本集団精神療法学会第40回学術大会に参加した。グループカウンセリングは複数人で行うカウンセリングで、同じような困りごとやテーマを持つ人たちが集まり、解決の糸口を探ろうとする心理療法だ。

一対一のカウンセリングとはまた違う効果があり、それが実に興味深い。なぜグループカウンセリングが効果があるのかは、ちゃんと研究されているので、理由はあげられる。しかし体験的には、何がなんだかわからないけど、なんかいい感じになってる感覚なのだ。

今回、コンダクターという言葉と概念をあらためて知った。コンダクターとは、グループカウンセリングにおけるカウンセラーのことだが、その役割とスタンスは、ただ場を進行するだけではなく、それぞれのメンバーをつなぐ役割にこそ価値がある。

なぜグループが効果があるのかというと、やはり、人間は社会的な生き物だからという答えが直観的に浮かぶ。つながりがとても大切なんだと思う。

対面での学会は何より出会いに溢れていた。世の中には、本当に一生懸命に臨床活動を進めている人たちがたくさんいる。あらためて気づかされて、強烈な刺激になった。

私は、これまでおもに個人カウンセリングの臨床経験を積んできた。以前は、精神科クリニックでグループを担当していたことがある。また、自分自身も大学院やワークショップなどてグループの力を体験してきた。今回あらためてグループカウンセリングにも目を向けてみたわけだが、それぞれの臨床に良い影響がでてきそうで、今からとてもワクワクしている。

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