担任のやりがい #32
三者面談
中学3年にとって10月の三者面談は重要であり、この面談で役に立つ事ができたなぁと感じる時に担任のやりがいを感じる。
3年前期の成績が出て、進路の方向性を示すお手伝いができるからである。
普段の学校生活や、教科指導などで生徒が本気で自分ごととして捉えて学びを受けているものはそこまで多くないと思う。毎日授業があるから受ける。内申のために受ける。テストでいい点を取るために受ける。
そもそも中学生の時点で自分の本当にやりたいことなんて見つかっている人はそんなにいないし、自分のこれからの人生に転用することにまで考えが及んでいないだろう。
子供扱いしているわけではなく、
孔子の言葉に、子曰く、吾十有五にして学に志す、三十にして立つ、四十にして惑わず、五十にして天命を知る、六十にして耳順う、七十にして心の欲する所に従えども、矩を踰えず。とある。
孔子ですら50にして天命をようやく知ったのだ。15で気づく方が極稀なのだ。
そんな中3が本当に自分の人生に向き合うきっかけの一つが、進路。
義務教育が終わり、それぞれが自分の人生の道に進んでいく。
※中には自分ごとではなくまだまだ親任せ(または親が一生懸命にやってしまう)家庭も少なくはないが、
そんな人生のサポート役になれる時にやりがいを感じる。
学校行事
体育祭や文化祭、合唱コンクール。これらも担任ならではの困難や喜びがある。
日々の学活
学級通信を通して、自分の価値観や倫理観。人生の先輩として、どういうあり方がより良いかについて語れる機会がある。
自分の価値観を押し付けるわけではない。想いを伝えたら、返ってくる。日々の何気ない言動の中で成長を感じられる時に嬉しく感じる。
もちろん良いことばかりではなく、期待に反することをされることも多々あるし、嘘をつかれたり、コソコソとルール違反をされることもあるが、それすらも良い成長のきっかけとして楽しめれば良いのではないだろうか。
名著「幸せになる勇気」で教員の役割は生徒を無条件で信用すること。とあったが、本当にその通りである。ただただ子供の成長を願い、一人一人が社会をより良くする存在になるお手伝いをする。大変な分、そんなやりがいを多く感じられるのが学級担任である。
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