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『ブルペンで躍動。シンバーのファンキーなテクニック』

ボリンジャーさん記事を抜粋紹介。
記事はこちらです。

 アダム・シンバーはランナーの足を止めるのが得意で、今シーズン、エンゼルスのブルペンの"秘密兵器"となっている。

 シーズンオフに165万ドルの1年契約を結んだシンバーは、今シーズン17回1/3を投げて防御率2.60、16奪三振と好調なスタートを切っている。
 彼は、彼が引き継いだランナーの12人の誰もホームに返さず、登板した18試合のうち16試合で無得点である。

「あの武器は、どのチームにとっても非常に価値がある」とRon。

「彼はストライクを投げる。 彼はファンキーなモノを持っている。本当に安定するのは難しい。もし彼がファンキーな投球でストライクゾーンに投げられない投手だったら、さほど効果的ではなかっただろう。ストライクを投げ、あのファンキーな角度から来るからこそ効果的なんだ」

 33歳のシンバーは、今シーズンの成功はフィールドを離れてのメンタリティの変化によるものだと考えている。昨年トロントでは、右肩の問題を抱えながら、20回2/3を投げて防御率7.40と、苦戦を強いられた。

 妻のローレン・シンバーとの間に2人の幼い子供を持つ。息子は2歳、娘は6月に1歳になる。彼は今年、父として、人生の些細なことを、より楽しむことができるようになったと言う。

「今、この瞬間を生きてんだよね」

 また、怪我に悩まされた昨シーズンを終えて、健康が成功の鍵だと語った。
「腕の調子は最高だ。このクラブハウスには楽しい仲間がいる。一緒にいるスタッフ、選手たち、これ以上幸せなことは無い」

 シンバーのファンキーな投球は、野球界に数人しかいないサブマリン投手の一人である彼自身を助けている。ぎこちないスイングを引き出し、通算ゴロ率51.5%(今年は45.9%)を記録するのに役立っている。

 シンバーは、14歳の時に、初めてサイドスローとして投げ始めたという。 ワシントン大とサンフランシスコ大で投手として活躍した後、2013年のドラフト9巡目でパドレスに指名された。

 190センチ、88キロの彼は、球速が低下するにつれ、より動きのある投球をするために、その後も腕の位置を落とし続けているという。

 速球の平均球速は85.4マイルとメジャーで下位だが「惑わし」を駆使している。シンバーのスライダーは、今年被打率が.067と、ほとんど打たれていない。

「朝、家族と一緒にいる時、そこにいて、自分が今いる場所を楽しんでいる事に気づいたんだ。その夜9時ごろに何が起こるかという不安によって、朝のその瞬間に起こっていることを台無しにしてはいけない。それが大きく関係していると思う。そして、もう少し祈ること。俺の人生において、喜びと幸福をもたらしてくれる他のことを優先する」

「ドラフトで指名されたときはサイドスローだったが、年を追うごとに投げるスピードが遅くなり、低めのスローになった。 ボールをもっと動かそうとしたんだ」

「時に野球はイライラする事がある。それだけで大きく変わる。一方向に突き進むことはできない。その年、その週、その月、あるいは何であれ、レシピがあると思っていても、それが変わってしまう。適応しなければならない。うまくいかないときは、その波に乗るしかない。それを理解しようと努力するんだ」

 シンバーは今シーズン、それを確かに理解しており、フィールド内の結果だけでなくフィールド外での彼の人柄もあって、チームメイトの人気者となっている。

「シンバーこそが男だ」とは、左腕タイラー・アンダーソン。

「みんな彼が大好きだ。ランナーが出ていようが、ランナーがいなかろうが、彼が試合に出ている時が好きなんだ。私達のチームにとって良い事を意味しているよね」

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