【CL横浜2024完走】ゴッドパオジアン CL初出場レポート
こんにちは、普段富山でポケカをしているコウです。
9/9(土)に開催されたCL横浜2024に出場してきました。
今回が初のCLであり、ありがたいことに目標だった完走を達成できたこともあって非常に思い出に残る大切なCLとなったので、ゲーム本編にちなんで「ここまでの記録をレポートにしっかり書き残す」目的で筆を執りました。
基本的には後で自分が読み返していつでも思い出せるようにするための記事になりますが、もしこの記事を読んだ誰かの参考に少しでもなるのなら幸いです。
また僕が気づいていなくて「これは違うんじゃない?」という部分がもしあれば、それもまた学びになるので指摘していただければと思います。
はじめに
今回は「CLに向けて調整した部分」に絞って解説しています。そのため、特に触れていない部分(例えばパオジアンexの3枚採用、カイの4枚採用など)については「迷わず確定で、他のカードに変えたり枚数を変える選択肢も特になかった」として解説を省いているので、その辺ご了承ください。
ただポケカ初心者の方やパオジアンを使ったことがない人の中には、「何でカイ4枚なの?」などと疑問に思う人もいるかもしれません。解説を省いている部分について気になることがあれば、ツイッター(Xって言うべき?)のDMで質問等は受け付けているので(→@kw04aqua)、何か聞きたいことがあれば気軽に聞いていただければと思います。初歩的なことでも全然大丈夫です。
デッキレシピ
こちらがCL本番で使ったゴッドパオジアンの構築になります。
CLに向けての構築の方向性としては以下の3つの点を重視した上で、そこから60枚に収まるようにバランスを取って調整しました。
できるだけ初動の安定性を上げる(途中でドロップせずに完走するためには初動でなるべく事故らないようにするのが大事だと教わったため)
このデッキの弱点である頂への雪道や手札干渉(ツツジやナンジャモなど)になるべく耐性を持たせる。具体的には
①対策ポケモンを用意する
②あらかじめできる限り強い山(手札干渉を喰らっても引きたいカードを引ける山札)を作って備えておく
CLで多いと予想されるシェア(環境での使用率)上位のデッキ達に対して、勝てる対面ではきちんと勝てるようにする
これらを軸に各調整をしていたので、次の「調整記録」で順番に触れていきます。
調整記録
雪道手札干渉への対策ポケモン枠
ミュウ(ふしぎなしっぽ)かビーダルラインのどっちか?という調整でした。それぞれのメリットやデメリットを踏まえた上で整理すると、
1ターン目の初動に貢献するのはミュウだけどグッズを拾わない可能性がある一方で、ビーダルは確定で手札を5枚にすることはできる
ビーダルで手札を補充することで、ハイパーボールやスーパーエネルギー回収を使う時に最適なカードをトラッシュしやすくなる
ビーダルでサポートを引く可能性がある。さらにカイを引いたら結局確定グッズサーチになる
自分のサイドが残り少ない状態で手札干渉を喰らった時にスーパーエネルギー回収を引きたい場合、ミュウで拾ったところでトラッシュするカードに困る可能性がある
こんな感じになりました。
2番目の「ハイボやスーエネ回収で最適なカードをトラッシュしやすくなる」というのが個人的に大きいポイントで、雪道手札干渉に備えて強い山を作るためにはハイボやスーエネ回収でなるべくいらないカードをトラッシュしておく必要があるため、このデッキにおいては「単純に細くなった手札を補充する」以外にビーダルの担う役割が大きいと思ったのでビーダルラインの採用となりました。
マナフィ不採用について
60枚に絞る段階で他のカードと優先度で比較した時に、「マナフィなくてもいけるんじゃ?」という考えに行き着いたので今回は不採用としました。
そもそもどうしてマナフィを採用するのか?
→セビエが進化する前にかがやくゲッコウガのげっこうしゅりけん(以下、「手裏剣」と記載)で倒されていなくなってしまい、次のターンセグレイブの特性「きょくていおん(以下、「極低温」と記載)」が使えなくなってしまうのを防ぎたいから
これを前提とすると、セグレイブに最速で進化できるのが2ターン目なので、具体的に手裏剣からセビエ達を守りたいターンは
自分が先攻→相手の後攻1ターン目
自分が後攻→相手の先攻2ターン目
の2つだけになります。環境デッキのうち、この2つのどちらかで手裏剣を打てる可能性が高いのはパオジアン、ロストバレット(森の封印石やカイリューVなどが入った「封印石ロスト」を想定)、ルギア(ミュウexのゲノムハック)ぐらいです。
パオジアンとルギア対面については該当するのが後攻の時だけですが、パオジアンミラーではマナフィを後1で場に出したところで、先2でキャンセルコロン+手裏剣(以下、「キャンコロ手裏剣」と記載)をされる可能性があるため完全な対策とはいえません。そしてルギア対面ではゲノムハックを使うためにはゲッコウガがバトル場にいないといけないので相手にボスの指令を要求しており、また手裏剣で同時に2体倒せるHPのポケモンがルギア側にはいないため、デッキを回すためにどうしてもかくしふだ(以下、「隠し札」と記載)を使わないといけない時以外は後1でゲッコウガを場に出さないようにすれば先2ゲノムハックからの手裏剣はまず飛んできません。
一番厄介なのが唯一後1手裏剣を打てるロスバレです。自分が先攻で相手がキュワワーなどのポケモンでスタートした場合、そもそも相手が後1手裏剣を打てるロスバレなのかどうかが全くわかりません。
一つ判別のヒントがあるならシェアですが、ロスト軸の中ではロストギラティナが一番多いため、必然的に一番当たる可能性の高いロスギラだと想定することになると思います。
ただロスギラ対面は雪道手札干渉に備えてビーダルを立てておきたいため、ビーダルに1枠使うとマナフィを出す余裕があまりありません。仮にマナフィを置いたとして番の返しに相手がロスギラだとわかった場合、ロスギラに対しては弱い盤面になってしまいます。
したがってマナフィを場に出すことで必ず効果的なのはロスバレ対面での後攻と、カイリューVでスタートして封印石ロストだと確定できた時の先攻だけだと考えました。そしてこの場合、セビエを3体並べることで2体は手裏剣で落とされても1体は場に残る→次のターン進化できるという対応の仕方も一応あります(1体だけ残った状態でボスって言われたらもう知らない)。
これはパオジアンミラーの後攻でも使うことになる対応です。マナフィだとキャンコロ手裏剣が決まった場合マナフィを残してセビエがいなくなってしまいますが、マナフィの枠を3体目のセビエにすることで、(キャンコロが必要なくなる分手裏剣の成功率は上がってしまいますが)必ずセビエを1体残すことができます。
以上のことから、マナフィが絶対に必要なタイミングは少ないと考えたため、枠の都合で不採用となりました。
<追記 CL終わってしばらくして思ったこと>
「マナフィがいない代わりにセビエ3体並べる対応の仕方がある」と述べました。ですが相手がゴッドパオジアン(先攻)だった場合、3ターン目にアルセウスVSTARが立つと前のターンに3体出したセビエのうち2体が手裏剣で気絶→生き残ったセビエが進化できたとしても、スターバース経由でボスの指令やクロススイッチャーでセグレイブが簡単に倒されてしまいます。これは「ボスって言われたら知らない」レベルではないと思いました。
ミラーは先攻取られた時点で不利+キャンコロ手裏剣の可能性があるのと、ロスバレは元々あまり高いシェアではありませんでした。
だからもしどっちかに当たって手裏剣でセビエが全滅したらそこはもう割り切りという意識でしたが、スターバースのことや実際CLでパオジアンが結構いた(らしい)話とか、セビエが2ターン目に進化できなかった場合のことなどを踏まえると、マナフィの採用は再検討するべきかもと思いました。
ネオラントV不採用について
各種サポートを明確に打ちたいタイミングがあるのと後1の初動に貢献するため重要度は割と高いです。しかし一応アルセウスVSTARのスターバースという別のサーチ手段があること、アクアリターンを使えるがそこまで使うタイミングがないこと、隠し札やビーダルなどでサポートを素引きする可能性もあること、ネオラントVがなくても後攻はバトルVIPパスとカイが合計8枚あるので初手に大体どっちか1枚は計算上引ける→初動は十分安定するという判断から、枠を別のカードに譲って不採用となりました。
またこのデッキは(もちろん対面によって多少変わりますが)盤面に並べたいポケモンが基本的にパオジアンex、アルセウスVSTAR、ゲッコウガ、セグレイブ2体、ビーダルであることが多いので、マナフィとネオラントVを両方不採用とすることで、必ず場に出したいポケモンでスタートすることができます。これは1ターン目の盤面展開に割と命をかけているこのデッキでは結構大事かも、と考えました。
例えば必要ないマナフィやネオラントVでスタートしてしまってネストボールでセビエを場に出すのと、セビエでスタートするのとでは、1ターン目に場に並べたいポケモンの数自体は同じなのに後者はネストボールを使っていません。すなわちネストボールが1枚浮いた=それで他のポケモンを1体場に出せる=実質ネストボールがもう1枚多い構築→だから初動の安定性が上がると言えるんじゃ?という考えになりました。
ハイパーボールとネストボールの枚数
一般的な構築ではハイボ3枚:ネスボ2枚の配分が多いですが、今回はCLに合わせて初動の安定性重視ということで3:2ではなく3:3としました。「バトルVIPパスが4枚だからネストは2枚あれば十分」という意見を見たことがありますが、セビエを絶対に(後攻なら2体)場に出さないといけないこのデッキでCLに出るなら初動に妥協してはいけないと考えて3:3で確定しました。セビエ4枚目ではなくネスボ3枚目としたのは他にも1ターン目に出したいポケモンが多いからです。
スーパーエネルギー回収4枚目orエネルギー回収1枚
エネ回収を入れるとしたら、その目的は「2枚しか回収しないorできない時にスーエネ回収だとコスパが悪いから」、そして2枚しか回収しない時でパッと思いつくのは2ターン目に手裏剣を打つ時ぐらいだと思いました。
となると考えるべきは、「2ターン目に殴るためにトラッシュに2枚だけあるエネを回収したいけど、手札に捨てたくないカードしかない時」がどれくらいあるかと、その時エネ回収を手札に持ってこれてるのか?という点。
手札にエネが足りている時もある、スーエネ回収のコストとして捨てていいカードを持っている時もある、スターバースやカイでサーチできるけどふしぎなアメやクロススイッチャーを優先することも多い……と考えると、上記の点は割と限定的でエネ回収を入れる必要性をあまり感じなかったため、スーエネ回収4枚としました。
入れ替え札の不採用について
ポケモンいれかえやあなぬけのヒモを1枚入れておくと助かる場面がたまにあったりしますが、調整候補の中では一番重要度が低かったので不採用。
キャンセルコロンは1か2か
CL直前時点での環境シェア上位にリザードン、サーナイト、パオジアンと(一部型と練度にもよりますが)キャンコロ手裏剣を決めたい相手が多く、確率的にCLでこれらに頻繁に当たってもおかしくない状況でした。これで1枚採用だった時にキャンコロ手裏剣を決めたい対面でサイド落ち→勝てる対面で勝てないという結果になるのは勿体無いと思い、2枚で確定しました。
ともだちてちょうの採用検討
CL本番前日になってから割と真面目に採用するか考えたカードです。ポケストップでサポートが落ちてしまった時に回収できるのと、終盤手札干渉を打たれる前に使うことで喰らった時の当たりが増えるので、強い山を作れるという意味でもアリじゃないか?と思いました。採用してみたかったのですが調整の一番最後にこのカードとネストボール3枚目の選択肢になったため、あくまでも初動優先ということでネストボールに枠を譲って今回は不採用となりました。
カイとボスの指令以外に採用するサポート
候補としてはナンジャモ、セイボリー、シロナの覇気、さぎょういんがありました。サポート枠を7枚にすることは確定していたので「あと2枚どうする?」という調整でした。
まず始めにナンジャモ1枚を確定しました。カイがない時の初動で使う役割もありますが、それ以上に環境シェア1位で雪道ツツジや雪道ナンジャモを打ってくるロスギラ対面では必須と考えたからです。
ロスギラは有効なカードを選んでキープしつつ手札を増やしていきますし、放っておくと10枚以上の手札になったりもします。したがって一度も手札干渉をしないと、こっちのサイドが残り3枚になる頃にはほぼ間違いなく雪道ツツジを打ってくる、だからロスギラ相手には「雪道ツツジへの回避率を上げるために、サイド3枚になるまでに必ず一度は手札を流す必要がある」と判断したためナンジャモを確定させました。
もう1枚はWCSでゴッドパオジアンを使っていたポケカ四天王のとーしんさんが「ビーダルをやられて手札が細くなる時のカウンターになるから」という理由で採用していたシロナの覇気にしました。実際に使ってみると感触はとてもよく、ハイパーボールやスーパーエネルギー回収でいらないカードをトラッシュしやすい、クロススイッチャーを1枚抱えている状態でもう1枚引く、8枚になった手札から水エネをたくさんつけておいて雪道手札干渉を喰らってもアタッカーで殴れるなど、強いと感じることばかりでした。雪道手札干渉への耐性を上げられる点を特に評価してこのカードの採用を確定させました。
スタジアムとポケストップの採用枚数、ボウルタウンの採用検討
ポケストップ3
ポケストップ3、ボウルタウン1
ポケストップ2、ボウルタウン1
ボウルタウンの採用を検討してこの3つの調整候補がありました。ボウルタウンはセビエやビッパしか出せませんが、このデッキにおいてセビエを確定で出せる+雪道を剥がせるボウルタウンの採用価値は十分あると考えていました。枠の都合で雪道を剥がせるカードを(ロストスイーパーと合わせて)合計4枚よりも増やすのは厳しそうだったのでスタジアムは3枚で確定、となるとボウルタウンはそもそも1枚採用だと1ターン目に引けないことの方が多いこと、一方でポケストップは不確定でもボール系からセビエを出せる可能性はある上に終盤まで様々なグッズを拾いにいけることから、ポケストップの枠を削ってまで採用するのは流石に違うかと判断してポケストップ3枚で確定しました。
基本水エネルギーの枚数
枠の都合で9枚や8枚にすることも検討しましたが、以下の理由により10枚で確定しました。
初手にエネがかさばる分にはゲッコウガの隠し札で初動に回せるためそこまで困らないことが多い、それよりも初手にエネがなくパオジアンex以外でスタートしたために2ターン目にエネがなくて殴れない方が困る
エネが多い方が多少隠し札で切ってもパオジアンexの火力を保ちやすい
後でスーパーエネルギー回収で拾えるから初動のハイパーボールのコストでまだトラッシュしやすい
環境シェア上位の中にHP300以上(リザードンex、サーナイトex)がいるため6エネヘイルブレードを打たないといけないことが多そう
CL当日のマッチアップ
1戦目 雪道ミライドン 後攻 勝ち
相手がエレキジェネレーターを3回使ったのに1枚もヒットせず、スタートしたメリープを倒したことでエネ供給が追いつかなくなり、勝ち。
2戦目 ロストギラティナ 先攻 勝ち
パオジアンexで順当にギラティナをワンパンしていき、勝ち。
3戦目 ロストギラティナ 後攻 勝ち
キャンコロ手裏剣を決めた上にロストスイーパーやポケストップを雑に使わなかったことで2回張られた雪道をすぐに剥がすことに成功。終盤手札干渉を受けましたがスーパーエネルギー回収からパオジアンexで最後ギラティナVSTARをワンパンして勝ち。リソース管理と強い山作りの意識が勝ちに繋がったと思います。
4戦目 ゴッドパオジアン(ミラー) 先攻 勝ち
先攻を取れたことと相手の初動があまり良くなかったためそのまま押し切って勝ち。ちなみにこの後デッキチェック受けてスリーブを数枚入れ替えました。
5戦目 封印石ロストバレット 先攻 負け
事故った上に後1手裏剣で崩壊。1戦ぐらいこういうこともあると思っていたので割り切りです。
6戦目 雪道ミュウ 先攻 勝ち
終盤に数回雪道手札干渉が飛んできましたが、強い山をちゃんと作れていたおかげでスーパーエネルギー回収からワンパンして勝ち。これでプロモのサンダーexゲット。嬉しい。
7戦目 パルキアパオジアン 先攻 負け
セグレイブ抜きのロストシティが入った構築のパオジアンデッキです。普通に相手が超強くて中盤から捲られて負けました。
8戦目 封印石ロストバレット 先攻 勝ち
相手の後1手裏剣が決まらず、逆にこっちからキャンコロ手裏剣を決めたことで大きくリードし、そのまま勝ち。まさかロスバレを2回踏むとは思わなかったです。
9戦目 赤ロストバレット 後攻 負け
ボスでパオジアンexを呼ばれないお祈りをしながらセグレイブのバスターテールでヤミラミを倒してサイド残り1枚になったところで、かがやくリザードンを手札から場に出されてボスでパオジアンexを呼ばれて負け。相手がかなり上手かったのと自分の赤ロストへの知識と経験が足りなかったのもあって、終盤まで相手が赤ロストだと見抜けなかったのが負けに繋がったのかなと思います。あと一歩のところでギリギリDay2に行けなかった悔しさも確かにありますが、致命的なプレミがあったわけでもなく最後は綺麗に負けたので清々しい気持ちで終わることができました。完走は確定していたので、最終戦は9戦の中で一番楽しんで対戦してました。
初CLの感想
結論から言うと、とっても楽しかったです。
会場の雰囲気を味わえたこと、招待選手として参加された本郷奏多さんと同じ会場でポケカができたこと、有名人の方々からのサインや記念写真をいただけたことなど……言い出したらキリがありません。
ただ一番印象に残ったことは、「勝つことだけを考えて必死に練習し続けてきたロスギラをやめて、楽しむために自分が好きなゴッドパオジアンで出て完走できたこと」だと思います。
CLに当選した後のデッキ選択で、勝つために環境を読んで、「雪道が刺さりそう」「リザードンに有利」などの判断材料からCLで勝つならロスギラだという答えが出ました。ただ死ぬほど練度がいるデッキだと聞いていたロスギラを今まで使った経験がなかったので、仕事以外の時間をほぼ全部ロスギラの練習に費やしました。
それでも壁は高くて、CL本番が迫ってきて軽く心が折れそうになってきた中で「初めてのCLならまずは楽しむことが一番だから好きなデッキを」というアドバイスに動かされて、一旦練習をやめて一晩ゆっくり考えた末に自分が純粋に一番使いたかったゴッドパオジアンに変えて、無事に後悔なく、楽しくCLを終えることができました。
勝つためのデッキをやめて楽しむためのデッキを選んだので、そういう意味では戦績にあまり期待してはいけないなとは思っていました。でも楽しめたらそれでいいというわけでもなくて、やっぱりどうせなら勝ちたかったので、パオジアンを選んでも勝つための調整とか当日の対戦中のプレイングは本気でやっていました。
結局練習してきたロスギラは本番では使わなかったわけですが、ロスギラを練習していた時に学んだこと、例えば「次の相手のターンの動きを想像する」「数ターン先を見越して考える」「手裏剣を誰に打つか」「リソース管理を丁寧にする」「ダメージ計算をしっかりと」など……当たり前のことかもしれませんが僕の中では色々と甘い部分もあったので、その学びが本番で対戦中のプレイングに活きていたのを何度も実感しました。雪道手札干渉への対処法として構築で限界があるなら強い山を作るっていうプレイングでカバーするやり方があるじゃんとか、ポケストップを雑に使わないとか、手裏剣+トリニティノヴァでVSTAR倒せるとか、そういう思考ができるようになったのは間違いなくロスギラを練習した後の話です。さらに当日ロスギラには二回当たりましたが、二回とも勝つことができました。
ロスギラに勝てたのも完走できたのも運でしょと言われたら、正直それもあると思います。初手で事故ったのは9戦中1戦だけなので運が良かった部分も大きいかもなとは感じています。
ただCL前に何人かから「ロスギラをやめたとしても今までの練習は無駄にはならない」と言われていて、それを本番で実感したのは間違いないです。運もあると思いますが、CLに向けて練習してきた分の成果はある程度ちゃんと出ていたと感じました。
ちなみにCL本番が始まる前に、ポケカ公式のPVで使われている楽曲「CHAMPION ROAD」を聞いていたんですが、今振り返ると歌詞の「立ち止まったとしても 意味の無いことなど 一つも無いだろう」という部分が自分の状況と重なって感慨深くなりました。
たくさんの新しい経験ができたので、CLに出られてよかったです。また出たいと思えるほど、最高の思い出になった楽しい大会でした。
おわりに
たまたまかもしれませんが、自分の好きなデッキで完走までいけたのは本当に嬉しいです。CL横浜がきっかけで自分のデッキにも(それこそレアリティ上げたくなるほどに)かなり愛着が湧いてしまいました。本番でマッチングした対戦相手の皆さん、会場で交流してくださった皆さん、そして練習に付き合ってくれたりアドバイスをくれたり、応援してくれた皆さんには本当に感謝しています。
この後のシティリーグはもちろん、CLにもしまた出られる時があれば、楽しむ気持ちを忘れずに次はDay2進出目指して頑張りたいと思います。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
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