実際にあった心霊体験の話
※有料部分は最後の一部のみ※
皆様は心霊体験をしたことがあるだろうか。
ちなみに私は一度もない。神社で不思議な体験をしたことはあるものの、所謂恐怖を感じるような現象や体験に遭遇したことはなかったし、何かを見たりということもない。ある意味平和な人生を送っている。
前回ツンデレな弟の話を書いたが、今回はそんな弟が実際に遭遇した心霊体験の話をしようと思う。
襲われたとか身の危険を感じたというような大きな話ではないので、そのくらいなら大したことないと感じられる方も居るかもしれない。ただ弟からの報告を聞いた時は割とぞっとしたし、本当にこんなことがあるんだなと思ったので記録も兼ねて書いておく。
【事の始まり】
就職後も地元に残っていた弟は、同じく地元に残った学生時代からの友人グループと毎週のように遊びに出掛けていた。車で移動しないとどこにも行けたいような地方だったが、弟も含めてみんなそれぞれ車を持っていたので気軽に出掛けられたそうだ。
その日は友達が運転する車にみんなで乗り込んで移動し、お店で夕飯を食べながら何をするかを話し合っていたそうなのだが。友達の一人が、いきなり「心霊スポットに行ってみようぜ!」と言い出したらしい。
ホラーが大の苦手で大変びびりな弟は勿論嫌がった。
そんな罰当たりなことはしたくない、俺は絶対に行かないと言い張ったそうだが、他の友達はみんな乗り気である。結局乗り気な面々の方針に逆らえず、車を出している訳でもなかった弟は、連れられるまま心霊スポットに行くことになってしまった。
【いざ心霊スポットへ】
弟達が訪れた心霊スポットはとある公園だった。
地元ではそこそこ大きく名前が知られている公園で、私も子供の頃に何度か遊びに連れていって貰ったことがある。昼間は子供達の遊び場としてそれなりに賑わう公園だったが、実は結構有名な心霊スポットだったらしい(検索したら本当に出てきた)。
どうも曰く付きの場所らしく、夜には人も寄り付かないのだとか。
弟達は公園の駐車場に車を停めたが、広い駐車場なのに他の車は一切見当たらず、辺りはただただ静まり返っている。公園には一応外灯もあったものの数が少なく、森という名称が付くだけあって木々が深く生い茂っておりほとんど暗がりとなっていた。
その時点で弟は心底怖がっていて「俺は絶対行かないからな!」と公園の探索を拒否すると、すぐ近くにあるコンビニまで歩いて行って時間を潰すことにしたらしい(車で待つ勇気はなかったとのこと)。友達の面々は弟と別れると早速探索に乗り出したらしかった。
【異変】
しばらくすると、コンビニで過ごす弟の元にそろそろ戻るという連絡が入る。友達は何も起きなかったーとつまらなさそうな様子だったらしいが、友達の安否を気にしていた弟はその時心底ほっとしたらしい。
駐車場で合流してみんなで車に乗り込むと、探索から戻ってきた面々は暗いだけで全然大したことなかったと口々に言う。そして友達がエンジンを掛けようとしたその瞬間、背後から音が響いた。
聞こえてきたのは、たんっという乾いた音。
車のトランクでも叩いたかのようなその音に、車内の全員が固まる。顔を見合わせて車から降りてみるが、相変わらず周りには車も人影も見当たらない。今駐車場に居るのは弟達だけのはずだった。
恐る恐る音がした方へと回り込んでみると……車のトランクの上に、白い手形がはっきりと付いていた。
その手形は小さく、子供の掌サイズだったらしい。
車のトランクの上にぽつんと一つ付けられたそれは、普通に過ごしていれば付く余地はない。そもそもこの場には大の男しか居ないし、こんな夜遅くの公園に子供が一人で彷徨くというのは考えられなかった。
「だから嫌だって言ったんだよ!!!」
まさかの手形に戦慄する友達に向かって、弟は半泣きになりながらキレた。本気で怖かったそうだ。
「何でだよ!昨日洗車したばっかりなのにー!!」
車の持ち主の友達は別の方向で打ちひしがれていた。みんなぞっとしてるのにある意味強者である。
【その後】
それからすぐさま公園を離れたそうなので、それ以上の体験はない。
そんなこんなで思わぬ心霊体験に一同は恐れ戦いたらしいが、以降も何事もなく過ごせているというから本当に良かったと思う(弟に至っては呪われたらどうしようと当時は本気で怖がってた)。
何はともあれ、心霊スポットを甘く見てはいけないと思い知った出来事だった。大半は何事もなく終わるのかもしれないが、こういうこともあるので安易な気持ちでは行かない方が本当に良いと思う。
皆様もくれぐれもご注意を……!
□関連note
【おまけ】
ここから先の有料部分では、公園の名称と所在地、ざっくりとどんな公園なのかとその公園に纏わる噂を簡潔にお伝えする。
思いきり地元なので、あくまでもどこの公園か知りたい!という興味のある方だけに見て頂ければ、という理由から有料とさせて頂く。
そのため、短めの内容であることをご了承頂ければ幸いである。
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