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【神社参拝記録】竈門神社の話

 皆様は『竈門神社』をご存知だろうか。
 今や大人気となった『鬼滅の刃』繋がりで一層名が知れ渡し、一部では聖地とも呼ばれているこの神社に、実は私は実際に参拝したことがある。
 ただ私が竈門神社に訪れたのは二年前のことで、鬼滅の刃がきっかけという訳ではなく、古い歴史と縁結びのご利益に心惹かれてのことだった。
 という訳で、今回は興味がある方向けに私なりに参拝した時の記録を書いてみたいと思う。古い記憶が元なのはご了承頂きたい。

【竈門神社とは】

主祭神:玉依姫命 (たまよりひめのみこと)
相殿神:神功皇后 (じんぐうこうごう)
    応神天皇 (おうじんてんのう)

 正式には『宝満宮竈門神社』という名称のこの神社は、福岡県太宰府市にあり1350年を越える歴史を誇る古社である。古来より「縁結び」「方除け」「厄除」のご利益があるとして信仰を集めている神社で、この場合の縁結びは男女の良縁は勿論のこと、友人や師弟関係など「人と人」、さらには「人と仕事」といったあらゆる縁を繋ぐとされている。
 社殿は上宮(宝満山山頂)と下宮(宝満山山麓)の二ヶ所に形成されていて、今回私が参拝しているのは下宮となる。宝満山は大宰府の鬼門(東北)の位置にあることから「大宰府鎮護の神」として崇敬され、この神社の地を含む宝満山一体が国の史跡に指定されているとのこと。

【鬼滅の刃との関連性】

 竈門神社は最近ネットニュース等で話題に上がることが多くなっているのだが、その理由は勿論『鬼滅の刃』にある。
 今や大ブームとなっているこの作品の主人公やその妹の苗字が『竈門』であり、それと同じ名前の神社ということでファンから聖地とされ、参拝客が押し寄せているという状況なのである。物語との関わりについて正式な発表はないものの、他にもいろいろ関連性があるとされているらしい(「鬼」門の方角に位置していてそれを封じていること等……)。

 ちなみに私はネットニュースで見るまでは聖地化していたことを知らなかったし、同じ苗字の神社ということに共通点すら見出だしていなかった。最近私の御朱印帳を見せる機会がある度に「あの有名な竈門神社の御朱印!」という反応をされていたのはそれが原因だったのだなと今更ながらに思う。
 神社大好きな私としては、どんな理由であれ神社が賑わうことは良いことだと思っている。できれば竈門神社についてある程度調べてから参拝をとは思うが、真の作品リスペクト者であれば神社での最低限のマナーもしっかり守って頂けるものと信じて書き進めていく。

【竈門神社に至るまで】

 二年前、仕事の出張で福岡まで行った時のこと。 
 神社大好きな私は、なるべく早めに現地に到着するようにして神社巡りをするつもりだった。その時は先に太宰府天満宮へ行き、それから竈門神社へ移動するという予定を立てていたと記憶している。

 太宰府天満宮での参拝を終えて移動した訳だが、その時の私はバス等を使わず徒歩で向かった。30分程度で着くと書かれていたし、歩くのが好きな私はその時は余裕だと思っていた。しかしかなり辛かった……。
 理由は秋口とは言え晴天で日差しが暑かったことと、割と坂道が多かったことにある。竈門神社の下宮は宝満山という霊峰の麓に所在しているのだが、そこに辿り着くまでにも緩やかながら坂道ばかりが続く。
 人通りも車通りも特に多くはないものの、辿り着くまでに体力を温存したいなら無理せずバスが無難だと思う。


【竈門神社】

 ようやく辿り着いた竈門神社だったが、何となく察しの通り階段に出迎えられることとなる。

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 木々に囲まれた階段を若干息を切らしながらひたすら上がって後ろを振り返ると、なかなかの絶景にお目に掛かれるのでぜひ堪能して頂きたい。
 私が訪れたのも丁度11月のことだったが、紅葉の始まった木々も木漏れ日も本当に綺麗で印象的だった。

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 その先はいよいよ本殿・拝殿である。

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 ここで神様に手を合わせることとなるが、私が訪れた休日の昼下がりの時間帯ではそこまで人が居らず、ゆっくり参拝することができた(今はそうではない可能性が高いと思うので何とも言えない)。
 ちなみに横に入る白い雲は何?と思われるかもしれないが、この日は飛行機雲が長く残る日だったようで写真に収まらない程遠くまで続いていた。

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 この細く長く遠くまで続く雲を眺めながら、何だか龍みたいだなと思っていた記憶がある。
 ちなみに長い歴史を証明するように境内の御神木は背の高い大木が多かったので、参拝される際にはそちらにもぜひ注目して頂けたらと思う。

 また、この神社は長い歴史とは裏腹に御守り御札の授与所が物凄く現代チックだったと記憶している。何と言うかそれはもうハイカラだった。
 写真は取り忘れてしまったがガラス張りで建物の内部が外からもよく見えたし、その内部も物凄く現代的なデザインだった。私はいろいろな神社へ足を運んだことがあるが、ここまで現代的でお洒落な授与所は他に見たことがなかった。御守りも群を抜いてお洒落だったので、ぜひお立ち寄りを勧めたい。
※気になる場合は、神社の公式HPに少し写真が載っているのでそこでその片鱗を確認できるかと。


【御朱印】

 日付が二年前と古くはなるものの、竈門神社ではこのような立派な御朱印を頂けてとても幸せだった。
 スタンプラリー感覚で集める方については個人的に微妙に思うところもあるのだが、真摯な気持ちを持って参拝された際にはぜひ参拝の証としてこちらを頂いてご帰宅して頂ければと思う。

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【境内からの風景】

 いろいろ見て回る内にあっという間に時が流れ、気付くと日が傾き始めていたのだが……そんな境内から一望できる景色もまた格別なものだった。

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 この写真を撮った後に駅へと歩いて戻った訳だが、行きと違って下り坂が多いとは言えやはり時間が掛かったという印象がある。ただ日が落ち始めると暑さも和らぐ為、歩くのが好きな方やゆっくり散歩したい気分の方は帰りは敢えて徒歩というのもありかもしれない。
 しかし本当に結構な距離を歩くので、駅まで40分近く歩く覚悟をして挑んで頂ければと思う。


 という訳で、写真が大半となってしまったが以上が私の竈門神社参拝時の記録となる。とても雰囲気のある素敵な神社だったので、興味を持った方は機会があればぜひ一度足を運んでみて頂きたい。

 鬼滅の刃ブーム真っ盛りの今、その流行りで参拝するのもまたよし。
 ……とは思うが、くれぐれもマナーは大切に!!

□関連note


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