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「コミュニケーションデザイナー」とは

近年「コミュニケーションデザイナー 」という言葉を目にすることが多くなってきました。数年前にはほぼ聞かなかったこの単語。
自らが今その職務を全うする中で考える「コミュニケーションデザイナー」という職種を言語化してみようと思います。

結論から言うと、機能的な概念としては、
コミュニケーションデザイナー = 事業におけるブランディング活動、マーケティング領域などの状況や環境を鑑みつつ、デザインの領域・分野を横断して、目的達成のために最適な形・組み合わせのアウトプットを生み出していくデザイナーだと思ってます。

そして最適なアウトプットを生み出すために「なにを」「なんのために」「どうやって」作っていくかを、多くのステークホルダーと連携し、さまざまな視点からアプローチをクリエイティブとして作り出す職種だと考えています。

私の所感では、基本的に事業会社に属しているインハウスデザイナー ≒ コミュニケーションデザイナーなのかなと認識しています。
なので、あまり制作会社の中に属しているというイメージはないのかなといったイメージです。(あくまで個人の見解です)

事業会社に属しているということは、事業やサービスの運営に携わっているので、「デザインという手段・方法を用いて、その事業やサービスに貢献できているか」という視点が重要になってきます。


では、デザイナーが事業やサービスに貢献するとは、どういうことなのでしょうか。
直接的に売上げを作り出すことができれば一番なのですが、なかなかそういった機会がある環境も少ないのではと感じています。
そうなると間接的な貢献という形になります。

・会社や事業・サービスのブランディングという形で、ユーザーやステークホルダーに対して「良い」印象を形成する

・マーケティングの文脈で、多くのユーザーに知ってもらい導入・購入してもらうための「フック」を作る

・クライアントに長く愛用してもらうための「良い体験」につながるツールを作る

などなど、どのような形であれ事業に貢献できているという意識・感触を持ちながらデザインをすることが大切なのではないかと思います。


DTP、Web、キャラクター、イラスト、パッケージ、エディトリアル、空間、イベント、アパレル、、、
いろいろな種類のデザインの良いポイントを混ざり合わせ、その場に最適な解を視覚的に表現していく。
その表現を通じて、多様なタッチポイントを作り出し、事業やサービスに貢献していく。

事業に「貢献し続けていく」という意思がコミュニケションデザイナーにとって大切な心持ちだと考え、そのフェーズにあった貢献の仕方を表現していくことも重要だと思います。

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