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2021-22 欧州リーグ考察 #2 〜UCLグループB編〜

みなさん、こんにちは
コチャTVです。

欧州リーグの考察を行なっていこうと思います。
今夏の移籍市場ではリオネルメッシやセルヒオラモスといった世界的にも有名な選手の移籍が相次ぎ、欧州サッカー市場のみならず世界的にも衝撃を与えました。
この移籍市場を経て、欧州サッカーの戦力図には大きな変化が加わりました。
今回は、UEFAチャンピオンズリーグに出場する全32チームの移籍市場を見ていこうと思います。
今回の記事では、グループBを見ていきたいと思います。
なお、市場価格などはtransfermarktを参考にしました。

UEFAチャンピオンズリーグ2021-22のグループ分け

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(Goal.comより引用)

この画像はUCL2021-22のグループ分けです。

グループB

グループBは以下の4チームです。
アトレティコマドリード(スペイン/ラリーガ1位)
リヴァプール(イングランド/プレミア3位)
ポルト(ポルトガル/プリメイラ2位)
ACミラン(イタリア/セリエA2位)

 ①アトレティコマドリード

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 アトレティコマドリードです。
 今夏は静かな移籍市場となりました。主だった獲得は3人のみです。目玉補強はウディネーゼから加入したロドリゴ・デ・パウル(アルゼンチン代表)ではないでしょうか。
 昨シーズンはイタリア セリエAで36試合出場9ゴール10アシストと二桁ゴール&アシストにリーチをかけました。プレースキックの精度も素晴らしく、多くのチャンスを作り出してくれると思います。背番号も一桁の5を託されていることからも高い期待が伺えます。

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 一番の注目選手はバルセロナから「復帰」したグリーズマンではないでしょうか。Deadline Dayギリギリにバルセロナからの加入が発表されました。移籍形態は買取オプション付きレンタルです。昨シーズンの開幕前にはバルセロナからルイス・スアレスを獲得しているのでバルセロナからの獲得は2年連続となります。
 そのスアレス、ジョアンフェリックスなどを加えた攻撃陣はとても強力であり、ラリーガ屈指と言えるでしょう。
 再び、アトレティのまえでグリーズマンが躍動する姿を見るのが楽しみです。

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 放出選手に目を向けると、クラブの生え抜きであるサウールの移籍は衝撃でした。昨シーズンはトーマス・パーティーがアーセナルに移籍しているので、アトレティコとしては中盤のレギュラーが2年連続でプレミアに移籍したことになります。
 しかし、昨年のトーマスの時とは異なり、今回のサウールの移籍はマネーゲームに負けたというよりも本人の希望やクラブの思惑といった側面が強そうです。

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 2021-22シーズンのアトレティコマドリードはシメオネ体制10年目となります。シメオネ体制の集大成とも言える今季、ラリーガ2連覇をすることはできるのでしょうか。
 ラリーガのビッグ2はキャプテンの退団があり、一方、アトレティコは継続路線を引けているという点で相対的です。
 このようなことを加味しても、ラリーガの優勝候補筆頭だとは思いますが、欧州の舞台でどの程度勝ち進めるかも注目したいところです。

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 ②リヴァプール

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 リヴァプールです。
 昨シーズンは守備の要、ファンダイクやジョーゴメスの怪我によって悩まされました。本職は中盤であるヘンダーソンやファビーニョといった選手が代わりにセンターバックをつとめました。また、昨冬の移籍市場でもカバクやベン・デイビスといったセンターバック陣を緊急補強していました。

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 今夏の移籍市場では、比較的静かな動きとなりました。
 移籍金を支払って獲得したのはライプツィヒから加入したコナテのみです。ファンダイクも復帰はしましたが、怪我の直後ということもあるのでプレミア、カラバオ杯、FA杯、UCLそして代表という全てのコンペティションでフル稼働するのは難しいと思われます。そのような時には、ジョーゴメス、マティプ、そしてコナテの3人でセンターバックを回すのではないでしょうか。(復帰組のファン・デ・ベーグが割って入る可能性もあります。)

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 また、マネ、フィルミーノ、サラーという磐石な3人がレギュラーに君臨しているスリートップに関しても動きがありました。
 貴重な控えで先日のEURO2020でもスイス代表として活躍していたシャキリがフランスの古豪リヨンに移籍しました。一方、若手のエリオットやサウサンプトンから復帰した南野がこのスリートップの控え競争に入ってくると思います。
 現時点では、ジョタやエリオットよりも序列が低い南野ですが、挽回してほしいですね!

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 昨シーズンに比べ格段に選手層が厚くなったリヴァプール。今シーズンはプレミアはじめ、ヨーロッパのコンペティションでどこまで勝ち抜けるか注目です!

 ③ポルト

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 ポルトです。
 ポルトガルリーグの中では、ベンフィカやスポルティングと並び競合で、ヨーロッパのコンペティションにも継続的に出場しています。日本では中島翔哉選手が所属していることでも知られています。
 しかしながら、中島翔哉選手はポルトで定位置を掴めずに、今シーズンは同じくポルトガルリーグのポルティモネンセにレンタル移籍しています。かつて、中島選手が活躍したチームで再起をはかります。ポルトでは背番号10を託され、期待値も高かっただけに残念です。

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 ポルトガルリーグという特性上、育成クラブというのがモデルケースにならざるを得ません。マネーゲームになると4大リーグに勝てないからです。また、リーグとしてのブランド力も4大リーグに比べると劣ってしまいます。
 ポルトも例外ではなく、フィリペアンデルソン(ウェストハム)などを期限付き移籍で獲得していました。しかし、コロナ禍という影響もありこのような移籍は減少傾向です。
 以前は、金銭的にも選手層的にも余裕があったビッグクラブから有望株を積極的に借りることができたのですが、財政縮小や有事のための選手層などを考えるとビッグクラブのチーム規模は大きくならざるを得ません。また、プロトコルの関係上、同一国内での移籍がより積極的になっています。
 そのため、ポルトは「自前で育てる」や「国内から獲得する」という移籍がメインになっています。
 アトレティコ、リヴァプール、ミランと同居している今シーズンのUCLではグループ2位以上に入ることは至難の業です。しかし、ポルトであれば番狂わせを起こす力も秘めていると思います。

 ④ミラン

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 ACミランです。
 ドンナルンマやチャルハノール、ハウゲといった試合にもコンスタントに出場していた選手が複数人退団してしまいました。また、ドンナルンマとチャルハノールに関してはフリーでの移籍になっています。
 一方、ドンナルンマの後釜には昨シーズン、フランスリーグアンを制したリールの守護神、メニャンを獲得しました。

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 また、チャルハノールはインテルという長年のライバルチームにフリー移籍という衝撃を与えました。インテルのことは他の回で詳しく触れたいと思います。
 先日の試合では、レアル・マドリードからレンタル移籍しているブラヒム・ディアスがトップ下のポジションを務めました。今季から背番号10を背負うということもあり期待値の高い選手です。

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 ミランに関しては、相変わらずセンターフォワードにズラタン・イブラヒモビッチが健在です。しかし、この間の試合ではアンテ・レビッチがセンターフォワードを務めていました。
 イブラヒモビッチも39歳ということもあり、1シーズンフルで戦い抜くことは難しいので、前述したレビッチはじめ、新加入のジルーなどの活躍も求められます。

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 このグループにはアトレティコ、リバプール、ポルトと同居しているということもあり、ミランにとっても気が抜けません。一歩、間違えると最下位になってしまう可能性もあります。
 しかし、逆にうまく噛み合うと首位での突破の可能性もあると思います。

まとめ

 今回は、UCL2021-22のうち、グループBに関してみていきました。
 グループBはアトレティコ、リヴァプール、ポルト、ミランが集まっており、まさに「死の組」です。アトレティコ、リヴァプールが若干優勢ではあると思いますが、ミランやポルトにも突破の可能性が大いにあると思います!

最後に

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