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5泊6日の屋久島旅行
屋久島。言わずとしれた日本が誇る世界自然遺産ですね。
しかし知名度の割には旅行先としての候補に挙がらない方も多いのでは。
そんな屋久島ですが、数年前の年末年始に友人と旅行してきました。非常に良いところなので、遅ればせながら当時の記録を残したいと思います。
屋久島への行き方
そもそも、「屋久島ってどうやって行くん?」という方も多いのでは。
そうです、屋久島ってちょっと行きづらいのです。
全国各地からアクセスできる近所の沖縄本島と比べちゃうと、雲泥の差。
本州から屋久島への行き方は、
①鹿児島港から船
②鹿児島空港、福岡空港または大阪伊丹空港から飛行機
このどちらかです。アクセス方法については僕が特筆せずともまとめている方々がいらっしゃいますので、省略しますね。
僕は①の船で、トッピーという船で鹿児島港から種子島経由で種子島の安房(あんぼう)港へと乗り込みました。
余談ですが、千葉県出身の僕には初見でこの地名が読めませんでした。特殊なのは千葉県の方だとは思います。
島で過ごした記録
1日目 到着〜軽い散策
さて、初日。安房港に到着。レンタカーを事前に予約しておくと、レンタカー屋さんが港まで車を持ってきてくれます。
到着のタイミングがお昼時でしたので、港近くの屋久どんというお店でお昼ご飯。うどんとトビウオの唐揚げのセットを食べました。
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お昼ご飯を食べた後、車で千尋(せんぴろ)の滝に。この滝は高低差が60mもあり、屋久島の中でも随一の大きさを誇ります。
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千尋の滝で雄大な自然が放つエネルギーをチャージした後は、観光センターへ行ったり、島をドライブしたり。あと、宿泊地であるゲストハウス屋久島へチェックイン。
そうこうしているうちに、気づけば夜になっていましたので、夜ご飯は安房港近くの焼肉れんが屋へ。シカなどのジビエ焼肉を食べましたが、とにかく美味しい。びっくりしました。
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そしてお風呂。屋久島は温泉が多数ありますので、日替わりで色々な温泉を巡るのも楽しみの一つです。
初日は尾之間温泉に。引用のとおり、350年ほど前に大鹿が傷を癒した温泉らしいです。
約350年ほど前に地元の猟師に鉄砲で撃たれた大ジカが傷を癒したと言い伝えられる温泉。
尾之間集落などの地元住民によって造られ、家に風呂を作らず、毎日のように通ってくる常連客が多い。
浴槽は岩風呂で底からこんこんと湯が湧き出しています。
登山帰りに寄る観光客も多く、温泉の外には足湯もあってのんびりできます。
ここは50℃の源泉を掛け流ししている温泉。ホットとかそういうレベルではありませんでした。ボイルです。僕と友人とで全身真っ赤にして浸かっていました。
2日目 モッチョム岳登山
続きまして2日目。この日はモッチョム岳という山に登りました。
元々は屋久島最高峰の宮之浦岳に登山予定だったのですが、冬の宮之浦岳は危険なので個人登山は控えるように観光センターで言われてしまいた。実際、僕らが来島する数日前にも行方不明者が出ていたり…
ただ、せっかく来たので山には登りたい。どうしようかと考えた結果、
「そういえば千尋の滝の近くに、なんか登山口あったよね?あそこの山登ろう!」
と、下調べもロクにせず決定。
というわけで、AM7時頃に登山開始。この山、登山開始1歩目で舗装が消えます。「なんかヤバそうな山だなww」
と思いながら歩みを進めます。そしてヤバい山であることをジワジワと感じ始めた頃には、時すでに遅し。
目の前に現れたのは親綱での崖登り、川渡りの連続。いつもなら写真をいっぱい撮るのですが、もはやそんな余裕すらない。
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しかも標高700mくらいまで到達すると、なぜか下り始める。そしてまた登る。その後900mくらいまで行くと、頂上っぽいポイントに。お!!ゴール!!と思うとまた下りる。全然頂上に着かない。本当にとんでもない山でした。
ちなみに、個人的には登山は高尾山、筑波山、宮島弥山くらいしか経験したことがなく、それらと比較すると本当に異常な難易度でした。本気で死を覚悟。
この数年後、中国地方が誇る大山に登りましたが、モッチョム岳の経験のおかげか全然余裕でした。
そんな異常な難易度のモッチョム岳ですが、無事登頂成功。頂上からの眺めは本当に絶景。すっごく綺麗なパノラマビュー。
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その後、無事に下山。麓からモッチョム岳を眺めると、その恐ろしさを実感しました。なんだあのとんがった山頂。
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そして2日目の温泉は湯泊温泉。ここは海のすぐ横にある露天風呂。とても綺麗なオーシャンビューで、温度もそこまで高くないので、いつまでも浸かっていられました。
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夜、ゲストハウスに戻って宿主さんと会話。
「え、宮之浦岳やめてモッチョム岳に…?あの山登れたなら宮之浦岳行けたと思うよ…」と言われました。
調べると、宮之浦岳の登山難易度はLv.56なのに対し、モッチョム岳の登山難易度はLv.59。日本の山でトップ100には余裕で入る山でした。無事に生きて帰れて良かった。。笑
3日目 縄文杉
さてさて、屋久島のメインイベントといえば縄文杉トレッキング。
朝の3時半に起きて、レンタカーでスタート地点の荒川登山口に。
登山口へは、冬季はレンタカーで行く事ができますが、夏季はバスでないと行けないようです。
で、5時半頃に登山口に到着。真っ暗な中、トロッコ道をスタート。傾斜はあるものの、サクサク進めます。途中、橋を何個も渡るのですが、リアルスタンドバイミー。頭の中では一生ウェンザナイがリピートしていました。
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そしてトロッコ道を進むこと1時間半、線路の終点に到着。ここからは登山。前日のモッチョム岳ほどでは無いにしろ、かなりハードでした。
そして、このあたりから生えてる屋久杉が大きくなり始めました。見る杉見る杉がとにかく大きい。リアル空島でした。
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整備されている分、モッチョム岳よりは登りやすい。
そんなこんなしているうちに、縄文杉に到着。直接触れることはできないのですが、大きさは十分に感じることができました。
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帰りは下りの分、かなり早く下山できました。行きは暗かったトロッコ道も堪能。
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14時過ぎに荒川登山口に戻り、JRホテルの温泉に。ここはとてもぬるっとしたアルカリ質の温泉。2日目の湯泊温泉とは別の角度からのオーシャンビューも楽しめました。
その後、ホテルでしろくまを食べて、安房のかたぎりさんでご飯。カルボナーラを堪能しました。
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4日目 白谷雲水峡
2日連続で登山をするという中々にハードな日程を終えた次の日は、白谷雲水峡へ。
ここは日本が誇る映画、もののけ姫のモデルになった場所。こちらへもレンタカーで行ってきました。
白谷雲水峡は、前日までのモッチョム岳や縄文杉登山と比べると、コケがいっぱいあり、かつ川もたくさん流れていました。
僕のイメージとしては、縄文杉→森、白谷雲水峡→渓流といったところ。
ここにも太鼓岩登山という、登山コースがあるのですが、流石に前日、前々日までで体力を消耗し尽くしておりましたので、軽いハイキングを楽しみました。
しかしここは屋久島。軽いハイキングと言っても、あくまでも屋久島基準です。予報に無い雨は当たり前のように降りますし、そのおかげで足元は滑りやすいですし、中々に体力を消耗します。
ただ、それでも白谷雲水峡は比較的歩きやすいので、写真も気楽に撮れました。カメラが好きな人は、NDフィルターとマクロレンズを持っているとより楽しめます。僕はNDフィルターを持って行くのを忘れたので、とても後悔しています…
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僕らは苔むすの森まで行って引き返しました。そのあとはヒトメクリで鹿肉ラーメンとパフェ。フォーみたいで美味しかったです。
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4日目の温泉は、縄文の宿まんてんに。このとき、ものすごいゲリラ豪雨。人生で一番過酷な露天風呂になりましたが、アルカリ質の温泉はとても気持ちよかったです。
5日目 島一周
5日目は島を車で時計回りに一周。屋久島、島の外周道路がおよそ100km。良いドライブになります。
まずは大川の滝へ。ここは落差が88mもある大きな滝。前述の千尋の滝と並んで、屋久島における非常に大きな滝の一つです。
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その後、ずーーっと時計回りに進むと、車のまま世界自然遺産地区に入れる西部林道へ。ここはおよそ15kmの道路が、ほぼ人が手付かずの状態。
野生のシカや猿が見られました。すぐに逃げてしまうので、中々撮影は難しかったですが…
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ちなみに道がとても狭いので、運転中は「対向車来るな!!」と祈り続けるのがいちばんです。離合箇所もそんなに無いので、結構神経使います。
6日目 最終日
結局、島には6日間滞在。
帰りも安房港からトッピーで鹿児島港に戻ったのですが、この日は元日。最後に初日の出を見に行きました。
しかしそこは天気が難しい屋久島。完全な太陽は拝むことができず。それでも綺麗な日の出の時間でした。
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まとめ
屋久島に行ってみて思ったことを最後に。
まずは、覚悟はしていましたが、かなりの体力勝負となる観光地。
特にモッチョム岳、縄文杉の2日間登山は中々しんどかったです。その先の経験もかけがえのないものになりましたが。
ただ、どう考えても足腰が丈夫なうちでないと、屋久島を楽しむのは非常に困難であると思います。
また、小さい子供がいてもまず無理。なので、屋久島に行って楽しめる時期って相当限られていると感じました。
と、いろいろとネガティブなことを先に書いてしまいましたが、それを凌ぐ景色を自分の目で見ることや日常からかけ離れた経験を得ることができるのは間違いありません。
ちなみに夏はマリンアクティビティも楽しめるようなので、行く時期によっても色々と楽しめそうです。
以上、サッカーに関係のない旅行の記事を初めて書いてみました。
この記事を読んで、ひとりでも多くの方が屋久島に興味を持っていただけると幸いです。
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