夢見が悪すぎた

たった3時間うとうとしただけやのに
見た夢が史上最悪すぎた件。

せっかく、
今は亡き祖父母や、104歳まで元気に生きたひぃばぁちゃんまで出てきたのに、
ほんなにもぅ夢見が最悪すぎた。
ほんま、シバけるもんがあったら渾身のちからでシバきまわしたい。もぅ歳がいっていささか角度が鈍角になった上段蹴りもつけてやる。

夢は。
死んだはずの祖父母にひぃばぁちゃんが揃って携帯を契約し、店舗と自宅に光回線を入れてWi-Fiも飛ばすよ、PC設定もあるよ頑張ろうね♪というシーンから始まった。
「そりはオイラの専門分野だ。任せよ」

駄菓子菓子、
オイラは三親等以内の家族親戚のオーダーを自分自身で投入したらあかんという職場規定に則らねばならん立場なんで、当然第三者に業務を依頼することになる。

そこに現れたのが、
「こいつかい…」

自分の中では馬鹿決定、自分中心自分本位で一旦キレると大騒ぎ、キレてなくても大騒ぎ、なにせ『敵がいなくちゃやってられない』タイプ。
これを基地外(←意図的誤字)と言わずしてなにを基地外と言うのだというくらい徹頭徹尾の基地外が
「ワタシが担当するからねぇー!!!」と。
取引先の派遣スタッフとして祖父母の家にあがりこんできたのだ。
※断っておきますが、夢の中です。

こやつは今でもたまにしか行かん隣町のスーパーで見かける。
たいていレジやスタッフさんの対応が悪いと怒鳴りちらっしょる最中だ。大抵は女性に牙を剥く。遠慮なしだ。男性にはおとなしい。お察しだ。

こやつが基地外やということは前職での対応経験上百も承知やからたまにしか寄らん隣町のスーパーで天文学的なパーセンテージならまだしも、運悪くその『真っ最中』行き当たったオイラは【お客様の声】に「◯月◯日◯時に◯◯売場でスタッフの方にクレームを入れていた来店者はただ気分が昂ってお客さまに反抗しないスタッフを気分次第で怒鳴りにきただけです。災難でしたね」と投書したことがある。もちろんオイラ自身の住まいと実名も添える。

もぅこやつとは5〜6年会ってない。
無理をして相手することはないと学習したからだ。

夢の話に戻る。
夢のなかでも散々わやくられた。
朝の10時にあがりこみ、夜19時がきても契約がなにひとつ成立しない。
「ものわかりが悪くて話がまとまりませぇん」
と、
基地外は10年前にオイラがお勤めしよったキャリアの、さらに昔の廃盤商品のカタログを開き
「う〜ん、としよりだからなぁ〜」と嘯く。

なにせ相手は祖父母とひぃばぁちゃんだ。
ひぃばぁちゃんは100こそ越えたが昔の人間で基礎体力があり、しかも1日自転車を100kmこいで峠を越えまくったまぁまぁのゴリラやから心配ないが、残る祖父母は基礎疾患持ちの年寄りだ。案の定低血糖を起こしてぶるぶる震えはじめた。

「なに10年前の、さらに昔の廃盤商品、しかも他社商品売りつけてくれよんねん!」と怒髪天なオイラに相手はいつも通りぎゃあぎゃあと喚きはじめた。
「こっちだってねぇ! ごはんも食べずにやってやってるんだよ!? ねぇ、ごはんまだなの!?」(←実際こんな感じで会話が成り立たない)

「こななあほを我が家に差し向けた、いや、契約現場に来させた取引先A社の責を問わねば。いや、問うなど生ぬるい、これは処さなあかん案件じゃ。よし、おぎパイ(←上司)にコロしてもらおう!」

まずは職場に顛末報告をすると折り返しA社から連絡が入るという。
その電話がかかってきた!

「もしもしマミィ? 駅まで乗せてって」

……リアルな夢の最中に、
ぶんからの電話で目が覚めたわけだ。

「うあー、ひっどい夢見たわ」
「どんな夢よ」
「前隣町のスーパーで見かけたあの基地外が出てきて、」
「お、おぅ…」
「おまいのひぃじぃちゃんとひぃばぁちゃんと、オイラのひぃばぁちゃんに携帯と光売りつけようとして朝の10時から夜7時までの間になにひとつクロージングできよらなんだ話や」
「それ、コロさないかん話やな…」

ぶんはこう言うた。
「マミィはその夢、見たかったん?」
「だって、じぃちゃんとばぁちゃん、とっしょりばぁちゃんが出てきて…」
そこまで言うと、オイラは泣いてしもた。
今はもぅ会えん家族やぞ?
見たかったと言えば見たかったし、
見たくないと言えば嘘になる。

そこにあの基地外トッピングがかかるんはものすごい冒涜でないか?
「しかもおとんまで出てきて」
「なにその死んだひとグランドスラム」

なんかの暗示かいの?
まさか、
お迎え? 走馬灯?

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