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久しぶりの夜ふかし

理由は至って単純で
仕事の帰りそのまま母と妹でラーメンを食べ
実家へ帰宅。

入浴する前に眠くて眠くてちょっと横になる。
目が覚めてシャワーをし、バスタブでうとうと。
上がった頃には目がぱちくり。

というわけで、夜の眠れぬ時間を持て余したわたしはふと、切り立ての爪に目をやって「なにか塗ってやろう」と思ったのです。

紺色のような深緑のような
ちふれのマニキュアをちょっと丁寧に。

一度塗り終えたら、二度目の準備。
ただゆっくり待つのみ。

よく他のことをしてしまうから
崩れちゃったりして失敗するのだよ、と自分に言い聞かせて、じっと待ちました。

ぼーっと、たまたま流れていたテレビ(NHKの東京スカイツリー特集)を見ていました。

「ああ、この感じこの感じ」
夜ふかしってこの感じだわとひとりじわじわ心にきました。

早く寝た方がいいのに起きているちょっとした罪な感じと、
みんなは寝ているけれどわたしだけ起きているという状況。

夜、なにか不思議なことが起こりそうな気配。

そんなことをふわふわと感じながら
布団にもぐりこんで目を閉じるのでした。

たまの夜ふかしも、いいものだ。

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