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五月の木漏れ日
はしゃぐ子どもたち
葉にかかる雨音
のちの西の風
三日月を見上げた夜

開くつぼみを見た
蝉と一緒に歌った
犬や猫がおどける

香ってくる花
弾かれた小石
乾いた匂いの幹
葉むれ越しの陽光
突風に散る古

さびしさもせつなさも
いつも知っていた
よろこびを楽しさを
いつも見てきた

それははらりと落つる
あたたかな涙かと思った
睦んではつなぐ
季の便りかと思った



*****


興味や関心は
ころころ変わることが多いですが
自分以外の自然に目が届くようになったのは
いつのころからでしょう。
その日は葉っぱを食べる虫に気がつきました。
ある日は葉っぱの穴に気がつきました。
この日は葉っぱの穴の向こう側の
ひかりに気がつきました。
そんなふうに過ぎてゆくと
世界の果てしない面白さや憂いが
見えてくるのではないかと思えてきます。
穴の向こう側と穴のこちら側。
それから穴の中も。
ちょっと覗いてみたくなりませんか?
そうしてそのたびに
新しさに出会える・・・。

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