「でもやっぱり人間向いてないわ」セックスって最高の自傷行為では

自傷行為というと思い浮かべるのは、
リストカットだ。

リストカットはしたことがないし、
したいと思ったこともないのだが、
消えたいなぁ死にたいなぁと漠然と思うときはあった。

自分を自分で傷つけるという行為は
大変自分ではおかしいと思うのだが、何らかの状態にあって、
いわば極限状態にいたと言える。
医者ではないので、よくわからないが、
とにかく自分が正常ではないことはわかる。

心の痛みを体に変換することで、
生きているということを実感するのだという。

医学的なことはよくわからないが、
私はセックスをしている時に、
これって自傷行為なのでは?と思うことがある。

セックスは悪いことではないのだが、
似ている気がしている。
リストカットも良い悪いではなかなか判断できないのではないかと思う。

セックスは傷という傷が見えないが、
確実に自分を傷つけているという実感がある。

セックスをする度に何かが失われている気がする。それと同時に、セックスの最中は、私は生きているのだと感じる。

セックスをした後、私は何だか虚無感に襲われる。多分正気に戻るからだ。セックス中は正常ではない。

これが子孫を残す行為とは言え、
そうではない行為もあるのだから、不思議だ。

みんなやっていると言えばそうであるし、
好きな人としているのに、
どうして自傷行為と思うのかは分からない。


ちょっとズレるのだが、
結婚生活にセックスは重要ではないと言っている人がいて、そうなのかなぁとぼんやり思っていた。付き合ってすでにセックスレスになってしまったため、キスすら億劫になっている。

それで、二の足を踏んでいたのだが、セックスは結婚生活に重要ではないという。
性欲というのは常に変動し、
一般的に年齢を重ねれば、減退するのが普通だ。
そう考えると、
長い結婚生活に置いて、性欲に翻弄されるのは、最初の数年だけのように思う。

このセクションの冒頭の「結婚生活において、セックスは重要ではない」は理にかなっているとは言える。

また自傷行為の話に戻るが、
自傷行為をしなくなったのも、
年齢を重ねたからと言える。

幼い頃は、正しいことがしたかったり、正義を振り翳したかったり、どうしようもない世の中に疑問を思ったりと、悶々としていたが、
年齢を重ねると「こんなものか」と思えるし、
また、年齢を重ねたことで自分や周りが完璧でないことを受け入れられるようになったと思う。

悩み事はあれど、その悩み事だけに支配されなくなったり、相手のことを許せるようになったりと、自分が消えてなくなってしまいたくなるほどの出来事とは捉えられなくなってきた。

また、仮に消えたいと思ったとしても、
「生きる前提のもと」という誰とも約束も設定もされてないルールが頭をよぎる。
自分は生きたくないが、他者のために生きようと変換している。
ここで言いたいのが、死について、どんな死に方かがいいか等もっと選択肢が増えればいいのにとは思う。

話が逸れてしまったが、
なんだが、セックスと自傷行為とは似ているなと思う。若い人に多いという点も似ている。
占いのようになってしまうのだが、とにかく2つが近しい位置にいる気がしている。
私はセックスが最高の自傷行為としたのは、
罪悪感が少ないからかもしれない。
1人ではできない、美化しやすい、とにかく、
なんだか、都合がいいからだと思う。
生きるための行為。

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