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♯35 私の結婚生活を支えている言葉①

はじめてその人を知ったのは、22歳の夏だった。会社の休憩室で先輩と話していたとき、何気にその先輩が言ったのだ。

「私がいつも見てもらっている占い師さんがさ・・・」

占い??と、若い私は飛びついた。先がまったく見えなくて、小さな悩みがいくつもあった時期だったから、暗闇に差した一筋の光、くらいに思ったのだ。

先輩のご家庭は、代々その占い師さんにお世話になっているらしい。親御さんは手広く事業をされていたのだけど、経営の節目でその占い師さんにみてもらい、経営戦略に活かしていると話してくれた。

そんなにすごいなら、私も占ってもらいたい!と思った私は、その次の週に早速占い師さんを尋ねた。その占い師さんは霊感で視てくれるという。守護霊さんとコンタクトをとり、メッセージを伝えてくれるそうだ。あやしいと一瞬思ったけれど、当時の私は興味が勝った。


ぱくたそよりお借りしました。この時の占い師さん、水晶玉は使っていなかったなぁ

席に座ると、占い師さんは私の頭の右側少し上の方向を見ながら、ふんふんふん、とうなづく。私のほうは見ない。名前は聞かれたけど、誕生日とか血液型とかは聞かれなかった。占い師さんは、あきらかに誰かとしゃべっているふうなのだが、その相手は私ではない。

ふーん、とか、ああそういうことね、とか、私の頭右上に向かって相槌をくりかえしたあと、突如占い師さんは私を見て話し始めた。話してくれた内容を箇条書きにしてみると、こんな感じ。

・来年の秋から冬、結婚します
・結婚しないといけない理由ができる
・子供は近い年齢差で3人授かる
・会社は辞めることになるけれど、専業主婦に向く人ではない
・あなたは気も我も強いので、家庭におさまろうとすると家庭が崩壊する

誰がそう言っているのか聞くと、「あなたの守護霊さんよ」といわれた。守護霊なら言葉を選んでくれ(気も我も強い&家庭崩壊でムッとした)と思ったが、それは言わなかった。

この頃、すでに私は夫と出会っていたが、結婚の話はまったく出ていなかった。それどころか超遠距離恋愛だったので、いつ別れてもおかしくない状態だった。結婚って、別の人かな?と思った私を見透かしたかのように、占い師さん(正確には守護霊さん?)は言った。

「たぶん今の彼と結婚すると思うヨォ。相性はよくないんだけど、因縁があるね」
「二人とも子供だから上手くいくかなぁ。ああ、でも、彼があなたよりちょっと大人だから、なんとかやっていけるかもね」

占いに来て、ここまでdisられると思っていなかった当時の私からは表情が消えていたと思うが、占い師さんはすでに私の頭上右を見ているので、気が付かなかったと思う。

占い師さんは、ふんふん、とまた相槌を打ったあと、こう続けた。これも箇条書きで。

・彼は、今は未熟でダメなところが多い。頼りないと思う
・でも、年を重ねるごとに人間味が出るタイプ。最終的には朗らかな人間になる
・彼がしっかりすることはたぶんないけど、男性にしてはめずらしいくらいに柔軟性がある
・人に助けてもらえるタイプ。人に助けられてピンチを乗り越えていく

ええんだか悪いんだかわからんがな・・・しっかりすることはないって、それはどう受け止めればいいの??

と、私が困惑していると、占い師さんは私をまっすぐ見て、力強くこう言った。

「あなたは短気だから、誰と結婚しても、すぐに離婚しようとするのよね。でも、あなたの場合、誰と結婚しても同じよ。あなたも課題があるからね。それを学ぶ相手が彼。かわいそうだけどねぇ」

か わ い そ う だ け ど ね っ て????????

主語は誰????? 

誰がかわいそうなの???????

と思ったけど、聞けなかった当時のウブな私。今ならたぶん答えてくれるまで聞くだろう(怖)。

ということがあったのだが、実は、これが私の結婚生活に深く大きく影響を与えている。

長くなったので続きは次回に。


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