#15 古藤田博澄の【伊豆むあん】|幸せな人間関係を築くために(15話 全部相手の責任。自分は悪くない!?)
【2010年6月2日(水)6:09 伊豆むあんブログより転載】
10年前の連載記事を転載しています。
情報や状況が古い可能性もありますが、当時の想いが今もなお価値のある情報としてお届けできることを願っています。
「今、とても気分が良くない、気持ちが落ち込んでいて何にもする気がおきない。」
という人が目の前にいるとします。
私は、「どうしたのですか?」とは聞かず
「そのことで、誰かを責めていますか?」と尋ねる
相手「実は、妻が突然家を出て行きました。ぼくは、とても彼女を愛してるのに・・・」
私「あなたの奥さんは、とてもいやなことがあって、気分を損ねていたのではないのですか?」
相手「・・・」
私「それは、何だと思いますか?」
相手「どう言ったらいいのか、その・・・
(大概の人は、どう言ったらいいのかというときには、自分の中では思い当たるところがあるけど話したくない。)
本当に妻の事を愛しています。でも、最近の妻は私に、何でも命令するのはやめて、細かいところまで口出さないで、私はあなたの召使いではない。息が詰まる・・・と言うことが多くなった。
私は、彼女より10歳年上で、人生経験もあると自負しているので、自分の言うとおりにしていれば、必ず幸せになれるからという想いで彼女に対してきました。
彼女もそれを望んでいると信じてもいたし・・・」
私「あなたは、彼女が出て行ってから、彼女に電話するとかしましたか?」
相手「していません。むしろ彼女から連絡が来ることを待っていました。
ぼくからすれば、喧嘩になるかもしれない、電話にでてくれないかもしれないし・・・」
さて、彼は、彼の望まぬことをした妻の行動が自分の気分を滅入らせ、落ち込ませ、惨めな気分にさせている。
と信じている。
私「でも本当は自分が、惨めな気分でいる自分を選んでいるのでは・・・」
相手「自分で選ぶなんて・・・第一妻が家を出て行かなければこんな気分にはならなかった。」
私「では、あなたの妻が『惨めな気分をせいぜい味わうといいわ!』と言ったのでしょうか?」
相手「いや、これはこころの問題で・・・」
さて、このような時に、一つ自分を振り返って考えてみましょう。
そして自分を変えてみるのです。
①自分が普段から、妻に求めていること、要求していることを変える選択をする。
②自分が妻に対して行っていることを変える選択をする。
この人は、自分の妻はこうでなければならない。だからこうする・・・相手の気分の良し悪しなど関係なくして・・・だから自分に起きた事は、全部妻の責任。自分は悪くない。
自分の選択を変えることで、きっと今まで見えなかった何かが見えてくるはず。
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