映画「マチネの終わりに」の感想について

昨日、noteユーザー向け試写会に当選したので、日比谷まで映画を見てきました。

まず、クラシックギターの音色がこんなに美しく、この音色に浸っていたいと思ったのは初めてでした。音色もなんて表現したらよいのか、孤高で物悲しい感じもあり、哀愁漂う感じ。映画を見終わってからも幸福の硬貨が頭から離れませんでした。

私は原作を読んでいたので、映画化されると知った時は、少し不安でした。このストーリー、表現できるの?、本のままでいいじゃないかと。

映画はネタバレになるのであれですが、原作と少しだけ違ったりしてましたけど、シンプルに良かったです。

すれ違いにより、運命は残酷で、お互いが他の人と結婚してしまい、それぞれの人生を歩みます。最後のシーンは涙です。

あと、三谷早苗を演じていた女優さん、惹かれました。彼女を上手く演じていました。そして三谷の、気持ちよく分かります。叶わないし、嫉妬しちゃうし、こっちを振り向いてほしい、でも相手は他の人に惹かれてる。人の気持ちは支配できないこともちゃんと頭では分かっている。やってしまった行為は許されるものではないですが、切ないです。

最後に、原作の中で、わたしが1番好きな文章です。

美しくないから、快活でないから、自分は愛されないのだという孤独を、仕事や趣味は、そんなことはないと簡単に慰めてしまう。そうして人は、ただ、あの人に愛されるために美しくありたい、快活でありたいと切々と夢見ることを忘れてしまう。しかし、あの人に値する存在でありたいと願わないとするなら、恋とは一体、何だろうか?

色々ゴチャゴチャまとまりのない感想を書いてしまいました。

見終わってから、ジーンとくるし、後から考えや想いを巡らせることの出来る映画です。是非見て下さい。


#マチネの終わりに


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?