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インターン珠美 2021.12.4

ラストデイ

きのこ帝国の曲です。

ラストデイ

柑皮症の友人の手を見て
黄色いねと笑い合ったことが何度もあります。

 黄色いね。
 黄色いでしょう。
 黄色いね。

かよさんに頼まれて
おつかいに出かけたとき

公園の横をスタスタと歩いていると
枯葉がカサリと生きている音に
師走を感じました。

 今年もこうして終わってゆくんだね。

こんばんは 🌔
インターン生の珠美です。

ぜひ、ラストデイを聴きながら
ゆるりと読んでくだされば嬉しいです。

小鳥書房は日曜日から火曜日までがお休みです。

私のインターンは火曜日までですが
小鳥書房がお店としてドアを開いているのは
7日間の中で
今日が最後でした。

どうにもこうにもポンコツで
軸がグラついている私の話を
対等な目線でじっくりと聞いてくださったかよさん。

編集のお仕事に興味がある私の気持ちを掬いあげ
本が生まれゆく過程のほんの一部分を体験させてくれました。

第一回小鳥書房文学賞の受賞作品を素読みしたときに
4周して見つけたミスはたったの2つ。

私の経験したことのもっと先方にあるはずの
その途方もない作業をひしひしと感じました。

私が知らなかった世界の、
知らなかった意味の、生みの苦しみ。

本が生まれるということ。

かよさんは絶対にそれを
苦しいという言葉でなんて表現しないだろうと断言できます。

楽しくて仕方がないと微笑む姿が
ほんわかと浮かびます。

「とり」を描いた12の物語に没頭する時間は
とにかく幸せでした。

よく削ったH Bの先端でスーッと描いたような、
そんな物語に
ひと読み惚れするという経験もしました。

元インターン生の方が創った詩をひとりで読み込む時間は
舌の上で大きな飴玉を
カラリコロリと転がす感覚に似ていました。

一層溶けて、いちご味が牛乳味に変わるころ
飴玉は小さくなっているはずなのに
その存在感は私全体をふんわりと包み
どんどん大きくなるのです。

創った方自身に、
そのような詩を創らせた谷保の温もりに、
そして小鳥書房の美しさに、
感動せずにはいられませんでした。

そういえば、
小鳥書房で出会う方には皆
スッと通った一本の軸があるように見えます。

私にはない、私が探している軸です。

一体私は
私の中の何にすがって

何に向かって

どこへ進めばいいのかな

カウンター前の席でおしゃべりをしていて
思わず「お先真っ暗です」
とこぼしてしまったときに

「なーに言ってんの、まだ小娘でしょう」
と笑い飛ばしてくださった方がいました。

考えなければならないことを目の前に、
なんとなくモジモジしたふりをして
全部知った気になんなよ自分〜と
急に恥ずかしくなってしまいました。笑

私が守りたいものはなんだろうと考えたときに
思い浮かぶものがあります。
ひみつです、もちろん。

 いつまでもいつまでも

守りたいものを守るための軸を。

 今までもこれからも

何かにとって、代わりのない存在でありたいなと
強く思います。

ラストデイ

 これからも続いていくように

 どうか、続いていきますように。

ゆっくりと日が昇る、
そんな世界の始まりを見ることが
できる気がしてきます。

おやすみなさい。

珠美

(かよさんにホットクをいただきました・・とっても優しい味でした😊そして今日の写真たちも、私が見たもの集です。)

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p.s.なんだか内容的に今日が最後みたいになっちゃいましたが
火曜日までここにいさせてください。
日誌書かせてください。笑

#谷保 #国立 #出版社インターン #本屋インターン #小鳥書房 #谷保はいいところ

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