インターン珠美 2021.12.5

ここ2日間の世界の左半分を
私は知りません。

左に曲がらないのです、首が。

寝違えました。

右半分だけでも、世界は意外とじゅうにぶんに
成り立っているものなのですね。

それは多分私が、
横断歩道を渡るときに左右の確認をしない大人に
なってしまったからだと思います。

こんばんは　🌕
インターン生の珠美です。

眠れない夜は何をしますか。

私は、見えないものを見ようとします。

それは決して天体観測（♪）ではないし、
抽象的なお話でもありません。

もっと、言葉のままに「見えないもの」です。

眠れない夜、私は小さい頃から
まぶたの裏を見ようとしてきました。

目をつむったときに
眼球を覆う皮膚の、その内側です。

もちろん目を閉じると光が入らないわけだから
絶対なんにも見えないのだけど

でもまぶたの中で目は開いているわけだから
目を閉じて、目を凝らすのです。

もしかしたら、誰も見たことがないだけで
まぶたの内側って実はタータンチェック柄だったりするかも
とかそんなちゃらんぽらんなことを考えながら

暗闇を見つめます。
宇宙です。

見れば見るほど吸い込まれるから
あら不思議、

意外とこの方法で
眠ることができるのです。

で、その結果、昨日から
私は世界の左半分を失ってしまいました。

宇宙の左側、月の真ん中で
エイリアンがコサックダンスとかしていたのかな。
私は首をぐにゃりと曲げて
その光景に見入ってしまったとか
多分そんなところだと思います。

世界の右半分で私は今日、
念願のネオおばあちゃん家へお邪魔しました。

なんでも今日は
冬のライブがあるということでした。

畳の上でビートルズを奏でる、
まちライブラリースタッフのおふたり。

100 円分の駄菓子を選びにきたはずが
ついつい音楽に聴き入ってしまう可愛い子供たち。

クリスマスソングが流れたと思ったら
M Cでうまい棒選手権の発表があって

横に揺れたり笑ったりと
どの瞬間も楽しまずにはいられない空間でした。

まあ、大人になったからね、
小さな子供たちの横に堂々と立って
たらふく駄菓子を買えるわけです。

ふふふ
スーパーボールくじまでしてしまいました。

目玉のついたものを狙っていましたが
ピリリとめくって引き当てた36番、
ピンクのラメが当たりました。
宝物です。

世界の右側には
こんなに幸せなお買い物があるのですね。

長すぎるチューイングガムを噛みちぎりながらの帰り道は
なんだか泣けてきました。

石油ストーブの向こう側から聞こえるギターに
ゆらりゆらりと波が立ち
時間の進みがわからなくなる。

宇宙です。宇宙でした。

そういえば、
ネオおばあちゃん家にあるふくろうの時計にも
文字盤はありません。

きっと、そういうことなのです。

おふとんに湯たんぽを仕込んでおくような、
朝、制服をこたつで温めておくような、
とろりとした場所。

右側の宇宙です。世界の右側です。

寝違うのも、悪くなかったです。

明日は、世界の左半分が
私の元に戻ってきますように。

おやすみなさい。

珠美

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