2月10日
ああ、日めくりを書かなくちゃ…と思いながら寝落ちしたので、「もちつもたれつ」という言葉が夢に出てきた。すみません。
昨日は1年ぶりに母に会った。ちょっとしたきっかけで、急だったが仕事を休んで上京してきてくれた。
会う前には、少し緊張した。あまり連絡を密に取っていないので、お互いにお互いを心配しあっていたみたい。
母を母としてではなく、一人の人間として見ることができるようになったのは、とても遅かったな。きっと高校生くらい。
兄弟もいない私にとって、母は私のいつも一番近くにいる人だった。その分たくさん我儘を言って困らせた。
母は一人の人間だけれど、母なので、強い。困った顔ひとつ見せず、ずっと我儘をきいてくれていた。でもきっと、私に見えないところでたくさん泣いていたかも。
そんな過去が申し訳なくて、少し後ろめたい。
けれど、「もちつもたれつ」
私も母の愚痴や、悲しみを少しは受け止められるように、慰められるようになったかもしれない。
その点、わたしは大人になってよかったと心から思う。
皆のことを愛していたい。愛している人に、私が影でどう言われようとも、私が愛することは私にとってプラスになるということを、その背中で教えてくれたのも母。
祖母と母と私。とても久しぶりに、親子三代で過ごした一泊。
3人で朝コーヒーを淹れて、美味しいパンにバターを塗って、苺やバナナを一緒に食べた。
そのあと私がギターを弾いて歌って、母はそれを聴きながらうとうと眠り、祖母は編み物をしながらにこにこ聴いてくれた。
親孝行ってなんでもない、大したことをしなくて、こういう時間を過ごすことなんだなと思った。
そんな2月10日。
エチカ
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