3月5日

拝啓　読んでくれている皆さま

今日は手紙チックに書いてみますね。私は手紙が大好きなので、なんでもない時に友達に手紙を送ったりもします。

恋人になにか話があるときにも、それこそラブレターを書いて、手紙で伝えたりします。

手紙の良さというのは、ゆっくり心のなかに入ってくることだと思います。

リズミカルにどんどん話が進んでいき、コロコロと表情を変える会話も楽しいですが、手紙にはまた別の力があります。

何度も何度も読み返すことができて、さらには筆跡からどんな気持ちで書かれたのか想像できる。LINEよりも、直接言うよりも、柔らかく言葉が伝わるような気がします。もどかしいタイムラグも愛おしいです。

いつもは使わない言葉を使ってみたり、絵を描いてみたり、可愛い切手を貼るのも楽しいです。封筒に入れるときに、少し香水をかけてみることもあります。開けたときに少しくらいは香るかな、と想像しながら。

不器用な人にもおすすめ、普段伝えられない気持ちも、手紙を書くテンションでなら伝えられたりします。気持ちが昂って、いつもより素直になれてしまうかも。あとで、なにを書いたか思い出せないくらい。

最近は住所を知らないけれどお付き合いのある人が増えましたよね。よっぽど親しくないと警戒されてしまいますから。

「手紙を書きたいので住所を教えてくれませんか？」って言うのは、「LINEのIDおしえて！」よりもだいぶ高度なコミュニケーションですが、言う方も言われた方もどきっとすること間違いなしですね（笑）

必要がなくなったとしても、手紙の文化が末長く、ずっと続きますように。

そんな3月5日。　                                敬具

エチカ