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春を感じながら

書きたいことはたくさんあるのに、気力が伴わなくて更新できなかった。

こんにちは。暦のうえでは春となり、暖かい日差しがまぶしくて、ずっと目をつぶっていたい気持ちです。

最近の私の思考のテーマは時間の流れです。エチカ哲学一番の専門分野。ベルクソンが大好きだからです。

心がつらいときに、家事をすると頭を使わずに家事をすることになります。というのは、冷蔵庫にあるものを最小限につかった料理だとか、お水をろ過して、お湯をわかすとか、洗濯物がたまっているから洗濯機をまわすとか「とりあえず目についたものから片付ける家事」。

頭を使って計画的に段取りをするのではなく、行き当たりばったりの家事。これが今の私にとても落ち着くメディテーションになっています。頭を使いすぎるとなにもできなくなる。

いまも、ああ風が気持ちよさそうだから窓を開けようと思い立って、開けました。風が強く、窓がガタガタと音をたてます。

・・・そういう家事の仕方をするときに自然と意識するのが時間の流れです。頭を使わないなりにも、お湯が沸くまでの間待つ2分間、洗濯機を回すのにかかる25分間、炒め物をするのに15分、お皿を洗う15分、お米の早炊きにかかる30分、コーヒーを蒸らす10秒。空白がうまれる。

ああ、なにをしながら待とう。スマホを触ってみたり、新しい音楽をかけたり、アニメの続きを少しだけ見たり、洗濯物を畳んだりして待つ時間。行き当たりばったり家事のいいところは、あれこれとタスクが降ってくることがなく、好きなことをできることちょっとの隙間。手が空いていなくても、耳や頭は空いているから、考え事をしたり曲をつくったりもできる。

頭を使いながら家事をしていると、こういった時間の隙間とか、時間の流れを十分に味わうこともできない気がします。もうこんなに時間がたってしまった!と驚くばかり。効率はいいかもしれないけれど、仕事じゃないので家事に効率を求めるのはやめました。

最近、右目のまぶたに、ものもらいが出来てしまって、目薬を2種類ささなくてはいけないんです。1つ目を差したあとは10分間あけてから2つ目をささなくてはいけない。2つ目をさしたら、手を洗ってから塗り薬を塗ります。そうしたら、今度は飲み薬の抗生物質を飲む。この短い時間の流れの中に、なにが詰まっているのかな。1日の中で3回この工程を繰り返すけれど、その度に私は何を考えながらこの12分間を過ごしているのだろう。

一時間には20分が3回しかない。そんな当たり前のことを、改めて考えたら、時間ってすごく短い。だらだら過ごすことができる時間は、とても尊いものだし、短い時間のなかでも部屋がきれいになったり、誰かと連絡をとって笑いあったりしたら嬉しい。

一瞬の行動の選択の連続で、自分の気持ちや身体がいかようにも動く。

お金はないけれど、時間はあるっていうこの若い今に、私は平等に与えられた24時間をどんな風に使っているんだろう。

効率よく、最小限の睡眠時間とスピーディなタスク処理。思い悩む時間がもったいない!無駄を省こう・・・

なんてスケジュールはたてられないけれど、それなりに楽しい時間を過ごしていたい、と思うのだった。

とても長閑で、春らしい考え方。

エチカ

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