半月板損傷4〜手術当日〜

とうとう手術の日になった
長かった。

全身麻酔は立ち合いが必要との事で(コロナ前)旦那が有給を取ってくれた。

手術する方の足に大きくマジックでダイレクトに

「右足」と書かれたのは笑った。
間違えない為なんだろうけど。


前日夜は絶食。下剤も飲んだ。水は前日に飲んだきり。昼に手術だったからお腹より喉が渇いて辛かった。

手術台の上に乗ってあれこれ説明されて口に麻酔のマスクをつけた瞬間意識がない。

終わったら手術が完了していた。
自分ではわからなかったが終わった直後薬疹が出たようでちょっとバタバタしていた。様子を見てアナフィラキシーもでないし病室に運ばれた。

しかしこの辺りの記憶が曖昧で自分はずっと手術室控え室にいるとばかり思ってた。終わった直後医師から説明も受け受け答えもハッキリしてるし私も受け答えたのを記憶している。旦那もそれを見ている。

なのに、ふと気づいたら病室で。
「あれ、私いつ病室に来たっけ?」の発言に旦那がびっくりしていた。
「エレベーターの中でもしゃべっていたのに!」

これが術後せん妄か。恐ろしすぎる。全身麻酔とは怖いものだとよくわかった。

脚を切り開いて半月板を縫い、半月板を挟む軟骨を平行にするため脛の骨を切りボルトで持ち上げ縫い合わせ穴のあいた骨が出来上がるまで待って出来上がったら再び切り開いて縫い合わせると言う大手術。

麻酔が効いてるうちは平気で術後喉が渇いていたので水が欲しくてゴクゴク飲み夕飯もしっかり食べた。割と平気に思えたのだが切れてきたあたりで激痛だった。大人なのに普通に痛くて涙がでた。鎮痛剤も飲んでるけど効かない。いや、効いてるのかもだがそれを上回る痛みだった。熱くて痛くて痺れて重くて脚に心臓があるみたいにドクドクして脂汗がでて一晩息も辛いくらい悶絶した。

痛い……痛い……と自然に声が出た。

人間の体を切り開くってやはりとんでもなく痛いものなんだ。骨にも神経があるのだろうか?体の奥から痛い気がした。


………………

夜があけてもまだ痛みはあったが尿道カテーテルが不快で不快で。
手術直後あんなにあった食欲も痛みで食べる気がなくなってしまい一日中痛いしか考えられなくなっていた。それに加えてこのカテーテル。
痛いわけではないが膀胱炎のような不快感。
とにかく取りたいと話したら二日目に「自分で車椅子に乗ってトイレに行けそうなら良いですよ」と言ってもらいナースがほんとに大丈夫かなと不安視する中根性で行った。

入院前松葉杖と車椅子のレクチャーを受けたのだが有益なレクチャーであった。ありがとう!と心から感謝した。

割と平気そうなのでナースも次からは自分でいかせてくれた。

痛みも次第に治り自由に車椅子で動けるようになったのでだんだん気持ちが晴れてきたのだがそのうち自分が便秘になった事に気づいた。

私はお腹が弱く下す事はあっても便秘になるなど滅多に近い。

多分体を動かしてないからだと思われるが便秘がこんなに苦しいとは思わなかった。

そして何と!脚を手術して片足の感覚が鈍いとふんばれないのです。いきめない。左のお腹には腹圧かかってる気がするんですけど右に入ってる感じがしない。お腹に右左なんてないんですけどなんか平等にかかってる感覚がないんです。

不思議ですよね。別に腰や肛門や胃腸を手術したわけではないんですよ。膝と脛なんですけど。

そこで初めて「いきむ」って全身運動なんだ!と実感しました。人間の体ってすごいな。行為一つ一つが全部繋がっているんだなと思った瞬間です。

どこか一つでも上手く動かないと全部に影響するんですね。

くすりを処方してもらいました。

(続

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