映画「セブンティーン・アゲイン」感想
カッチリと展開の組まれた堅牢なシナリオがすばらしい。それでいて、この作品は単なるワンノブゼムに過ぎないのである。頂点のみしか存在しない本邦の実写虚構分野とは異なり、その裾野が樹海の如く密集して広がっているのが実感できる。そして、それが頂点を更なる高みへと押し上げる機能を果たすのだ。
ひるがえって、このクオリティに到達している頂点すら、本邦では数少ないという事実に思い至るとき、暗澹たる気持ちにならざるを得ない。
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