映画「鬼滅の刃・無限列車編」感想

*これより、キツメの関西弁による映画感想が出ます。関東地区に在住の方は、一時的なミュートを推奨します。

 キツメのおめこ、オードムーゲ花電車みてきたで! アイマックスのダボに2400円もはろたったわ! なんやて、ファーストデーやらレディースデーつこたら、その半額で見れますよ、やて? アホか、そんな日に映画館いったら、ジャリを病院にもいかされへんセイホのビンボウ人まみれで、地元のコーリツで濃ゆうなったバイキンもらうかもしれへんやんけ! あんたもええかげんええ年やねんから、キチッとカネはらうとこははろて、客の民度をスクリーニングせなあかんで! せやけどな、アニメのアイマックスはただただ音を大きゅうするだけの調整やから、絵ぇはきれえやけどセリフは聞き取りにくいし、耳はごっつう痛なんねんけどな! んで、キツメのおめこの感想やけど、こら映画ゆうよりは長めのアニメやね。映画ゆうんは言葉にでけへん気持ちをあらわす芸術や言いますけど、この長めのアニメは気持ちだけやのうて何が起こってるかもなんもかも、ぜえんぶ言葉で説明してまうねん。ふつう映画ゆうたら長めの尺つこて、間ァやら表情やらで見るがわにいろいろ想像する余地がありますやろ? ふつう映画ゆうたら見るがわの人生経験とか上乗せできるもんやねんけど、それがぜえんぶないねん。でもそのおかげでハナたれのジャリから大卒のカシコから豹ガラのオバハンからボケたジイさんまで、100パーおなじレベルではなしが理解できるようになっとるのもたしかやねんな。もしかしたら大ヒットのヒミツはここにあるのかもしらへんな、知らんけど。ぜんぶ言葉で説明すんのんで思わずわろてもうたんは、大マジメの場面やのに、なんや「俺の右腕がお前のみぞおちを貫通しているんだぞ」みたいなセリフをエエ声で聞かされたとこやな。「え、そこ声に出して説明する必要ある?」みたいな? よっしゃ、こんどキツメ・ファンのおなごとおめこするときは、「ワイのちんぽがキミのおめこを貫通してるんやで!」って目ェみて言うたろ(最低やね)! あと、いっちゃん感心したんは、原作8巻のバトルが作品テーマなんをこれやゆうて見ぬいて、26話のテレビアニメから長編劇場版へとつながるよう構成した制作会社の、マンガを読む力の確かさやね。ワイがキツメのおめこを読みだしたんは18巻やら19巻やらが出てたころあいやったけど、こうやってアニメとして見せられてはじめて、「おお、たしかにこのバトルが作品テーマやないけ」と気づかされた次第ですわ。レンゴクはんゆうええキャラを「サメに食われて左腕がのうなりました」みたく中途半端にせんと、キッチリ殺して退場させたんもポイント高いし、作品テーマの説得力につながっとる。

 それとちょっと思うんは、栗本薫が生きとったらこの大ブームにどんないっちょかみしたかってことやね。女史の漫画の感想でいっちゃん好きなんは、閉鎖的な文壇をディスる流れで「幽遊白書を10巻まで読んだら続きが気になって、風邪ぎみだったけど思わず残りの9巻を買いに走った。おまえら文学にはこの情熱をかきたてるドラマツルギーがないから全然ダメ」というムチャぶりやね。たしか10巻の最後は幻海が戸愚呂弟に殺されるとこでヒキになってて、これぞ「死せる幻海、生ける薫を走らす」やねってキミ、やかましいわ。

 話もどすけど、「ホニャララできるようになるから、永遠に鬼として共に生きよう」ってカヲル君のエエ声で誘われたら正直ワイ、ことわれる自信ぜんぜんないわ。

「貴様の小説を商業ベースに乗せてやるから、永遠に鬼として共に生きよう」
「えろうすんませんな、あんじょうよろしゅうお願いします」

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