再録「少女保護特区・前夜」(mixi日記06.1.29)
アクセス解析を通じて知るnWoの来訪者数が日に日に減っていくのを見て心を痛めている。頻繁に更新されるサイトに人が集まるのは理の当然であるが、質を高めることで対抗できるのではないかという甘い期待も振り払うことができない。戦略的に敗北が見えていようと、戦術でその現状を逆転できるのではないかという夢想である。
現在ご存知のように、4~5年前に更新した"高天原勃津矢"を再アップしているところである。実のところ当時、物語の最後まで書き終わっていた。そして手元にはすべてのデータが残っている。だとすれば、小出しにせずに間を置かないで更新すればいいではないかと諸君は非難するのだろうが、読み直すとやはり細かい部分を修正せざるを得ない。いったんやり始めると、読点の位置などを延々と吟味するはめになる。読み手にとってはどうでもよくても、私にとってはどうでもよくないのである。この作業に金をもらっているのでない以上、明確に人生の空費と言えるだろう。「枯れた」などと掲示板に揶揄される私だが、書く内容はいくらでもある。生きているのだから、当たり前だ。しかし、書き始めれば大筋をそれて細かい部分が気になりだし、際限なく時間を食われてしまう。更新が間遠になるのも、そういう側面が多分にあることをご理解願いたい。"生きながら萌えゲーに葬られ"については、各パートを書き終わった後に大酒を飲み、細かい部分を見ないで更新していった。いま読み返すにつけ、悶絶するような粗雑さが垣間見え、結局手元で延々と微調整を繰り返している有様である。完全版ができれば現在の更新分を上書きするつもりだが、それがいつになるのかはわからない。"高天原勃津矢"についても各パートにつき数時間は読み返さないと、到底アップする気になれないのである。そうしてさえ、日が経って後悔することは避けられない。連続した数時間を日常に確保することの困難さは、社会人のみなさんならご理解いただけることと思う。傲慢なキャラで売っているからと言って、手軽にやっているわけではないことを念押ししたい。
時間余り皮余りのおたくどもに「枯れた」と言われ、枯れたゆえに更新が止まっていると思われるのが実に癪なのでいくつか先に伝えておく。以前予告していた"閉経おばあさまへ"は上田保春と高天原勃津矢が出会い、対話する内容になるはずだった。しかしこれは凍結したため、一人で妄想してニヤニヤすることにしたい。そして、数年来の宿便"高天原勃津矢"をひねりだした後は、正月に掲示板で言及した少女が日本刀で戦う話で更新する。題して"少女保護特区"。自己言及型ビジュアルノベルふうになるはずだ。腕をもみしぼる業界の方々が目に浮かぶようである。
まとめると、「ここまで更新すれば萌え画像が手に入る」といったような目に見える労働対価が示されれば、更新頻度も高まるだろうという話なのでした。
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