ゲーム「サイコブレイク」感想

 サイコブレイクのPS4版やってる。ムービーとプレイのシームレスな融合を狙ってるのはわかるんだけど、ラスト・オブ・アスがより高いレベルで達成してしまっているので、つい最近リマスター版をプレイしたばかりの目で見ると、演出的にもモーション的にもグラフィック的にもかなり厳しい。インセプションを彷彿とさせる冒頭の都市崩壊とか、パイを彷彿とさせる白黒の精神病院での演出とか、ストーリーとシステム双方で全体的に既視感が強すぎる。

 いったん悪い印象を抱いてしまうと、映画的演出の一貫だろう画面上下の黒帯とか、主人公の背中を追い続けるカメラとか、ただただ視認性を悪くさせているだけで何の効果にもつながっていないように見えてくる。カメラが背後の位置から動かせないのは足回りの動きが地形の起伏とリンクしてないせいだろうなとか、ワイヤーとかトラバサミのトラップって世界観的にいったいだれが設置してんのとか、下手くそな性的愛撫に抱くような、うまく騙してくれないことへのイライラばかりが募っていく。

 ゴアモードも制作側が望んだ演出意図の再現とかではなく、どうせ強く吸えば気持ちいいんでしょみたいな、場末の娼婦的投げやりさをしか今のところ感じない。

 今後、この感想がくつがえされることを祈りたい。

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