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街並み

家を建てたり買ったりする時には、皆それぞれの夢やこだわりを実現させようとしているのではないでしょうか。
私は子供の頃から親の転勤で引っ越しが多かったために、家に自分を合わせていくという感覚が強いのか、外装、内装や間取りに対するこだわりは少ないかもしれません。

その代わり、機能がしっかりとしたものが良いです。
冬凍えることなく、夏は暑過ぎてクーラーが効かないことのない家。臭いに敏感なので、カビ臭さや臭いがない家。あ、掃除が大変なのでトイレは一つでいい。コンパクトな家で十分。外壁や屋根など、家のメンテナンスが簡単でお金がかからない家がベストです。

それに対して夫は、別荘地に家を建てるにあたり、外観に強いこだわりを持っていました。家の施工会社を選ぶ時にも、それが大きなウエイトを占めていました。初めは夫がどうしてそんなに外観にこだわるのか、自分には外観へのこだわりがないだけによくわかりませんでした。

夫は別荘地の街並みに合わせた家を建てたいと考えていたようです。
私達が家を建てる別荘地は、初めは建て売りの別荘の販売から始まったようです。土地を購入して家を建てるようになってからのものと思われる個性的な家や街中にあるような普通の住宅もありますが、別荘地の雰囲気を主に作り上げているのは、建て売りの家々やそれと一体化した管理棟だと思います。
私達もその雰囲気が気に入って、住むならこの別荘地にしようと思ったのでした。

ヨーロッパの街並みが素敵なのも、それぞれの家に統一感があるからだと思います。景観の条例があったりするのもそれだけ街並みを大切にしようとしているからだと思います。別荘地の緑化協定なども同様です。

街並みは、住んでいる人たちの努力や意志によって作られるものなのだと夫のこだわりを見て改めて感じたのでした。

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