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はじめまして、小鳥美茂です。

2004年に結婚して東京から湘南に移り住み、暇つぶしに夫婦でものづくりをするようになった私たち。暇だったのは、住んだ家にテレビのアンテナが無かったから。以上。海が好き、という理由だけで引っ越したので、新しい土地に友達もいなかった。
夫は切り絵を、わたしはミシンを踏んで布小物をつくり、鎌倉・七里ガ浜のフリーマーケットで遊び半分で売り始めたのが、2005年。名前は旧姓の『小鳥』からとり、『kotoribeach (コトリビーチ)』という屋号にした。

(※写真は2005年頃、七里ヶ浜のフリーマーケット時代)

その頃はまだSNSもなく、ビッグカメラでIBMのホームページビルダーというソフトを買ってきて、HPをつくり、その中に日記のようなものを書き、ネットショップのようなものをつくって、時々つくったものを掲載した。その後、世の中にブログがうまれてからは、2008年よりエキサイトブログをつかって、2015年まで日記を書き続けていた。のちにFacebookやInstagramが主流になり、いつしかブログよりももっと手軽で便利だからと切り替えて、2019年の今にいたる。
ブログをやめてもう何年も経つのに、今でも時々「好きで読んでいた」とか「もう書かないの?」とか言われるたび、ちょっぴり嬉しいようなものすごく恥ずかしいような気持ちがずっとあって、非公開にして残してあったブログを、自分だけはたまに読み返して「こんな恥ずかしいことよく書いていたな!」と思っては、照れて閉じてはおしまいにしていた。

だけど。もう一度、公開することにした。

「これはできない」、とか「これしかできない」と思いこんで決めつけることをもうやめようと思ったのは、当時のブログや、その後のInstagramなどに書いてきた文章の感想を、人からもらったことがとても大きい。もともと勉強が嫌いだったし、漢字も苦手だったからいつからかあまり本を読まなくなり、そのことを勝手にコンプレックスに思ってきた。だから、ブログは備忘録みたいに、自分が思ったこと、感じたことだけを書いてきたのだ。振り返れば恥ずかしい以外の何ものでもないけれど、過去は事実だし、その時の自分はそれがすべてだった。そうして、今のわたしがいる。

わたしの書きたいことは、『話したいこと』に限りなく近い。こどもの頃から思ったこと、感じたことを母に話すのが好きで、母はそれに対してこども扱いをせず、大人と同じ様に、かつ丁寧に返事をしてくれた。分かりやすい言葉をつかって、わたしの想像力を膨らませてくれた。まれに自宅を留守にしていた日は置手紙をつかって、絵本をプレゼントしてくれたときは、決まって最後のページに母からのメッセージが添えてられてあった。今でも手紙やメールで言葉を贈ることが好きなのは、ルーツをたどると間違いなくここだと思う。言葉は、表現するためのもの。
自分で決めたことや、想像なんかはるかに超えたことが起こるのが人生だから、人から褒められたことは鵜呑みにしていこうと決めた。予想や、まだ起きてもいないことを恐るのはやめて、人から与えてもらったこと、導かれたことを素直に受けとめて人生を進む。自分で気づいていない、自分に出来るかもしれないことを知るための実験のような、冒険のような日々を。
わたしは書く。自己表現のひとつとして。
見つけてもらうために、書く。もしかしたら、わたしの表現を必要だと思ってもらえるかもしれない、まだ見ぬ誰かのために。

(※写真は2008年ごろ、まだ夫婦ふたりでサーフとトリップなどに夢中だった時代。宮崎にて)


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